キャベツの育て方・種まき植え付け、用土、株間、追肥や収穫などの栽培管理

 キャベツ栽培の特徴

キャベツは、白菜やダイコンなどと同じアブラナ科の人気野菜です。夏の終わりから秋口にかけて植え付けて、年内に収穫する冬取りの品種と、晩秋から冬の初めに種播きや苗を植えつけて畑で冬越しして、春に収穫する春キャベツがあります。

中間地では夏植えを含めて、真夏以外、合計3回栽培できる野菜です。

キャベツは肥沃な環境を好み、初期段階から追肥して、早期に外葉を大きく育てることで、結球を促進してあげましょう。

キャベツの栽培カレンダー

栽培環境

日当たり

日向を好みます。

生育適温

20℃前後です。冷涼な気候を好み、寒さには強い野菜です。

春どりのキャベツは、晩秋に植えつけて、はたけで冬越しします。

連作障害

アブラナ科の植物で、連作障害があります。同じアブラナ科の植物を２年から３年間育てていない場所に植えつけてください。

栽培期間

キャベツの栽培期間は、種まきから75日から180日前後です。

畑の準備

植え付けの2週間前くらいに苦土石灰や、消石灰などを畑に混ぜ込んで土壌酸度を弱アルカリ性に調整しておきます。植え付けい週間前までに、堆肥と元肥を施してよく耕しておきます。

堆肥と元肥には、牛糞や豚糞に鶏糞、化成肥料などを混ぜて使用するとよいでしょう。

土壌適正酸度

Ｐｈ5.5～6.5です。弱アルカリ性の土壌を好みますが、どちらかとゆうと、適正範囲も広く育てやすい野菜です。

畝

畝幅６０ｃｍ～７０ｃｍくらいに２列で栽培することが可能です。外葉を大きく育てると、大きなキャベツが育ちます。

畑で栽培する場合は、マルチなどで雑草の繁殖を防いで栽培すると除草の手間が省けます。

株間

あまり込み合って植え付けると、害虫が発生しやすくなります。風通しには注意して株間をとってください。外葉を大きく育てると、大玉のキャベツが取れます。

種まきのコツ

ポットにまく場合は、３粒づつ播いて1ｃｍくらい盛り土してたっぷり水を与えてください。そのあと、本葉2枚から3枚の時に2本立ちにして、最終的には2本のうちどちらかを残して、1本立ちにして栽培していきます。発芽には20℃から25℃の気温は必要です。種まきが遅れると発芽しませんので注意してください。

植え付けのコツ

植え付けは、通常通りで、植穴に水を入れて、みぅが土に浸透してから苗を植え付けます。

キャベツの追肥

キャベツの根は、比較的浅く横に広がっていきます。肥料焼けには注意が必要です。

キャベツは、肥沃な環境を好みます。結球させるために、栽培の初期段階の生育を促進して外葉の展開を速めてやりましょう。

1回目の追肥は、植え付けから2週間後くらいで、本葉８枚のころ、2回目以降の追肥はその後、2週間おきに行います。いずれも約６０ｇの化成肥料を株元に与えます。その時軽く土寄せして起きてください。

追肥の時期

1回目の追肥は、植え付けから約2週間後で、本葉が８枚ぐらいにそろってきた頃です。

2回目以降の追肥は、そのあと2週間おきに栽培終了まで行います。

追肥の方法

根が浅く横の広がって成長します。根を痛めやすいので、肥料焼けや根を傷つけないように注意してください。追肥する際は、化成肥料を株元に約6０ｇ、軽く片手一握り程度を株元に播いて、土となじませて軽く土寄せしておきます。

2回目に追肥する場所は、外に向かって徐々に広げていくと良いでしょう。

マルチを利用している場合は、植穴を少し広げてやると、そこから追肥することができます。

キャベツの水やり・トンネル・支柱・間引き・受粉などやその他の作業

水やり

水やりは、種播きから苗が完全に定着するまでの間、乾燥したらたっぷり水やりしてください。苗が定着してからは、水やりは必要ありません。

土寄せ

強い茎を作るためにも、株が小さい頃は、追肥の際に軽く土寄せをしておきます。根を痛めないように注意が必要です。

支柱

支柱は必要ありません。

トンネル

冬場は積雪から苗を守るために、また、早春には防鳥対策として、不織布などでカバーしてトンネル栽培する事をお勧めします。

間引き

種まきから育てる場合は、間引きながら1本立ちにして苗を作ります。

その他の作業

特にありません。栽培はいたって簡単です。初心者の方にもおすすめできる野菜です。

キャベツの収穫

キャベツの収穫は簡単で、結球した部分が大きく締まったものを収穫していきます。

収穫時期

品種や栽培時期によって栽培期間は様々ですが、収穫時期はだいたい、定植から75日から、冬越しする春どりキャベツで180日前後です。品種や栽培時期に応じた収穫時期をあらかじめ逆算して定めておきましょう。

収穫の目安

収穫時期が近付いてきたら、結球部の成長を見ながら、大きく成長してきたら、上から軽く押さえてみて、硬く葉が詰まっていることが確認出来たら収穫してください。

害虫や鳥に食べられてしまう前に収穫して下さい。

収穫方法

結球した部分を根元から、地面に平行に包丁を入れて収穫します。