ニンニク栽培の特徴
ニンニクはヒガンバナ科ネギ屬の野菜です。一般的に、ニンニクは球根部分を食する野菜として有名ですが、最長途中で収穫した様々な別の野菜として収穫できます。
通常、ニンニクといえば鱗茎部(りんけい:地下茎部)を指す場合が多いのですが、そのほかに、その他の部分を食べる葉ニンニクや茎ニンニク、芽ニンニクなどがあります。
栽培はいたって簡単で、寒さには強く、積雪にも耐えます。どちらかとゆうと水はけのいい土を好みますが、あまり気にしなくても、用土は選びません。
晩夏から秋に、球根が店頭に並びます。一般的に球根から栽培を開始します。
- 栽培は安易で、寒さにも強い
- 日向を好む
- 秋、球根の植え付けから栽培が始まる
- 地下部以外にも、葉ニンニクや茎ニンニクなどが収穫できる
ニンニクの栽培カレンダー
ニンニクの植え付け
栽培環境
- 日向を好む
- 生育適温は18℃~20℃くらい
- 連作障害:なし 連作できます
- ヒガンバナ科の植物
日当たり
日向を好みます。
生育適温
18℃~20℃前後で、秋に植えつけて、冬越しして春に収穫します。積雪にも耐えてる強靭な野菜です。
連作障害
ヒガンバナ科の植物で比較的、連作障害がおこりにくいとされています。
栽培期間
ニンニクの栽培期間は非常に長く、定植から収穫まで約270日前後です。
畑の準備
植え付けの2週間前くらいに苦土石灰や、消石灰などを畑に混ぜ込んで土壌酸度を弱アルカリ性に調整しておきます。
植え付けい週間前までに、堆肥と元肥を施してよく耕しておきます。
堆肥と元肥には、牛糞や豚糞に鶏糞、化成肥料などを混ぜて使用するとよいでしょう。
- 適正土壌酸度はPh5.5~6.5
土壌適正酸度
Ph5.5~6.5
畝
畝幅60cm~70cmくらいで高畝が好ましい。栽培期間が非常に長いので、畑で栽培する場合は、マルチなどで雑草の繁殖を防いで栽培すると手間が省けます。
株間
- 株間は20cm前後
- 条間は20cm~25㎝程度
株間は、あまり必要なく20cmくらいで十分です。条間は20cm~25cmくらいとってください。
植え付けのコツ
- 生長点(とがったほう)を上にして植え付ける
- 1球づつ植え付ける
- マルチ越しに畑に、丸い棒で8cmから10cmくらいの穴を開けて植え付けると簡単
- 球根の上に2㎝~5㎝くらいの土をかぶせる
深さ8cm~10cmくらいの穴をあけて、土が2cm~5cmくらいかかるくらいに植えつけます。
丸い棒上のもの10mのところにしるしをつけて、棒をマルチの上から土中に垂直に突き刺して穴をあけて、そこに1球づつ球根を植えていくと定植は効率的になります。
植え付けた後は、球根に土をかぶせて埋めて、さらに鎮圧してください。
ニンニクの追肥
追肥は秋に2回、翌年2月に2回、休眠から覚める3月からは2週間に一度の割合で追肥します。
- 追肥するときは年に2回
- 1回目の追肥は、植え付けから1か月目
- 1回目の追肥の後に軽く土寄せしておく
- 2回目はの追肥は1回目の追肥から1,2週間後
- 3回目以降は3月ごろから2週間に一度追肥する
- 3回目以降の追肥量の目安は1平米あたり、化成肥料120gが目安
追肥の時期
追肥する場合は、植え付けから1っか月後に1回と、そのあと1,2週間後に2回目の追肥を行います。
気温が下がると休眠期に入るので、その間の追肥は必要なく、休眠からあける3月ごろから再び、追肥が始まります。3月からは2週間の一度の割合で追肥していきます。
追肥の方法
1回目の追肥
1回目の追肥は、植え付けて1カ月ごろで、この頃には、すでに芽が地上に出てきています。即効性のある液体肥料ガ有効で、なかったら化成肥料でも構いません。追肥の後は株元に土寄せしておいて下さい。
2回目の追肥
2回目の追肥は、1回目の追肥から1,2週間経過したころに、化成肥料を株元に与えます。
休眠期
気温が下がると休眠期に入ります。3月ごろまでの休眠期の間は追肥の必要はありません。
3月以降の追肥
3回目以降の追肥は、3月から2週間に一度化成肥料を株元に与えるか、または、1週間に一度の液体肥料でも構いません。
3回目以降の追肥量の目安は1平米あたり、化成肥料120gが目安です。
マルチを利用している場合は、植穴を少し広げてやると、そこから追肥することができます。
追肥する位置は、株元から株間にかけて広げていきます。
ニンニクのトンネル・支柱・間引き・受粉などやその他の作業
- 手間いらずで、ほとんど放任できる
- 栽培期間が非常に長いので、マルチなどで雑草の侵入を防ぐと除草の手間が省ける
- 追肥の時には、少しマルチを広げて施肥する
土寄せ
ニンニクは、成長すると球根部(食べるとこと)が大きくなって土から外に出てくることがあります。球根部が光に当たると硬くなるので、軽く土寄せをして球根部が出てこないようにしましょう。土寄せは、追肥の時に行います。
支柱
必要ありません。
間引き
必要ありません。
人工受粉
必要ありません。
その他の作業
マルチの植穴を少し大きくし広げてやると追肥しやすくなります。
寒さには強く積雪にも耐え、トンネルなどの防寒は必要ありません。栽培管理はいたって簡単です。
ニンニクの収穫
5月下旬~6月下旬、根元を持って引き抜き収穫します。鱗茎部を切り離して、重ならないように広げて乾かし、その後は風通しのよい明るい日陰に吊るして保管します。
- 収穫期は5月末から6月ごろ
- 植え付けから270日前後で収穫できる
- 植え付け日から逆算してあらかじめ収穫日を予定しておくと良い
- 株元をもって上に引き抜く
- 収穫後につるして乾かす
収穫時期
5月末~6月ごろが収穫期です。
収穫の目安
球根が土中にあるので、収穫時期の判断がむずかしい野菜です。地上部が枯れるのを待ってから収穫してください。
収穫時期が近ずくとテストで一つ抜いてみるのも手ですが、もったいないので、あらかじめ植え付けた日から逆算した収穫日の目安を決めておくと比較的無駄なく収穫できます。
収穫方法
ニンニク
スコップなどで掘る必要はありません。根元をもって上に引き抜いて収穫します。
葉ニンニク
成長途中の若い葉を食べる冬野菜です。冬場に葉を摘み取って収穫します。
茎ニンニク
にんにくの株が花を咲かせるために花茎(かけい)を伸ばすことをトウ立ちするといいます。そのトウ立ちした花茎の茎の部分が「茎にんにく」です。鱗茎の収穫直前に収穫できます。
花茎を切り取って収穫します。
芽ニンニク
「芽子(めご)にんにく」とか「姫にんにく」とも呼ばれています。水耕栽培され、「にんにく」の鱗茎(りんけい)の塊(通常のニンニクの部分)ではなく、鱗片(りんぺん)単位で収穫します。発芽直後の若い鱗片を収穫するので、栄養価も高く、匂いが残りにくいのが特徴です。「にんにく」の根っこの部分や、芽の部分も含めて全部食べられます。腐りやすく長期保存は出来ません。
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