わたしの家庭菜園手帳

かぼちゃの育て方(西洋南瓜)・種播き植え付け、摘芯と受粉、追肥や収穫などの栽培管理

かぼちゃの育て方(西洋南瓜)・種播き植え付け、摘芯と受粉、追肥や収穫などの栽培管理

かぼちゃ栽培の特徴(西洋南瓜)

かぼちゃはウリ科の野菜です。春に植えつけて、夏の終わりころに収穫期を迎えます。

かぼちゃには、ウリ科の植物の特徴である雄花と雌花が別々になります。栽培は容易ですが、人工授粉や摘芯などの作業が必要です。つるが長く伸びるので、栽培には大きなスペースが必要です。ミニかぼちゃのような小型品種の場合、支柱を立てて立体栽培も可能です。

  1. 春に植えつけて、夏に収穫
  2. 雄花と雌花が別々になり、雌花に実がなる
  3. 人工授粉が必要
  4. 摘芯や受粉の作業が必要
  5. 小型の品種では、立体栽培も可能

かぼちゃの栽培カレンダー



かぼちゃの植え付け

栽培環境

  1. 日向を好む
  2. 生育適温は20℃~28℃くらい
  3. 発芽適温は25℃から30℃前後
  4. 連作障害:おこりにくい
  5. ウリ科の植物

日当たり

日向を好みます。

生育適温

20℃~28℃前後です。発芽には、25℃~30℃が必要です。

連作障害

ウリ科の植物で、連作障害には比較的強い植物です。

栽培期間

かぼちゃの栽培期間は苗の定植から収穫まで約90日前後です。

畑の準備

  1. 適正土壌酸度はPh5.5~6.0

植え付けの2週間前くらいに苦土石灰や、消石灰などを畑に混ぜ込んで土壌酸度を弱酸性に調整しておきます。植え付けい週間前までに、堆肥と元肥を施してよく耕しておきます。



堆肥と元肥には、牛糞や豚糞に鶏糞、化成肥料などを混ぜて使用するとよいでしょう。

土壌適正酸度

Ph5.5~6.0です。弱アルカリ性の土壌を好みます。

畝幅60cm~70cmくらいに1列、立体栽培にする場合は2列で栽培することが可能です。

畑で栽培する場合は、マルチなどで雑草の繁殖を防いで栽培すると手間が省けます。また実が土の上に直接あたるのを防いでくれます。

株間

  1. 株間は30cm(1本仕立て・親づるのみで栽培する場合や立体栽培をする場合)から120cm

あまり込み合って植え付けると、害虫が発生しやすくなります。風通しには注意して株間をとってください。

種まきのコツ

  1. 種まきの時は、ポットにまくか直接畑に、3粒ぐらい点播きして1cmほど盛り土しておく

ポットにまく場合は、3粒づつ播いて1cmくらい盛り土してたっぷり水を与えてください。そのあと、本葉2枚から3枚の時に2本立ちにして、最終的には2本のうちどちらかを残して、1本立ちにして栽培していきます。

植え付けのコツ

  1. ミニかぼちゃなどの場合立体栽培が効率的でうまくできる

小さい品種のかぼちゃを栽培するときは、立体栽培にして栽培すると効率的にたくさん収穫できます。

かぼちゃの追肥

かぼちゃの根は浅く横に広がっていきます。肥料焼けには注意が必要です。

実がなる前にあまり追肥してしますと、つるだけが成長しすぎて実ができない、いわゆるつるボケの状態になる場合があります。

  1. 追肥の時は肥料焼けに注意
  2. 1回目の追肥は5節目から6節目まで育ったころ
  3. 2回目の追肥は実の直径が5cmくらいになったころ
  4. そのあとは2週間に一度の割合で追肥します
  5. 追肥量はいずれも一株当たり60gが目安です
  6. 追肥は根を痛めないようにパラパラまいて軽く土になじませる
  7. 追肥場所は株元から初めて、成長とともに追肥する場所を外に向かって、株間まで広げていく

追肥の時期

1回目の追肥は、親つるが5節から6節になったころで、このころには、すでに子づるが出そろってきています。

2回目の追肥は、実の直径が5cmくらいになったころに行い、そのあとは2週間に1度の割で収穫終了まで追肥していきます。

追肥の方法

株元に約60g、軽く片手一握り程度を株元に播いて、土となじませて軽く土寄せしておきます。追肥する場所は、株の成長とともに、外に向かって広げていくと良いでしょう。根が浅く横の広がって成長します。追肥は、最終的には株間あたりにまくことになります。



マルチを利用している場合は、植穴を少し広げてやると、そこから追肥することができます。

かぼちゃの水やり・トンネル・支柱・間引き・受粉などやその他の作業

  1. 栽培期間が長いので、マルチなどで雑草の侵入を防ぐと除草の手間が省ける
  2. ミニかぼちゃの場合は、立体栽培ができる
  3. 摘芯や受粉の作業が必要

水やり

水やりは、苗が完全に定着するまでの間、乾燥したらたっぷり水やりしてください。苗が定着してからは、水やりは必要ありません。

土寄せ

強い茎を作るためにも、株が小さい頃は、追肥の際に軽く土寄せをしておきます。

支柱

ミニカボチャなどの場合、支柱を立てて立体催場ができます。ただし、つるが長く伸びるので、頑丈で大きな仕立てが必要です。

間引き

種まきから育てる場合は、間引きながら1本立ちにして育てます。

摘芯

  1. 親づるは摘芯しない
  2. 子づるは2、3本だけ残してあとは、剪定しておく
  3. 摘果して養分の分散を避ける

親づるの摘芯

西洋かぼちゃは、日本カボチャと違って、親づるにも実をたくさんつける性質があります。親づるは摘芯せずにのばしていきます。

子づるの剪定

子づるは、放任すると収拾がつかなくなり、養分のいきわたりが悪くなります。2本から3本だけ残して、あとは全て摘み取っておきます。

摘果

1本のつるからは、1個か2個の実を残して、ほかの実は摘果していきます。(ミニかぼちゃの場合は、2個から3個可能)1本の苗からは、4個から5個(ミニかぼちゃの場合は、8個以上)くらいを目標に栽培していくと良いでしょう。

15枚に対して1個の実を作るぐらいで栽培すると、大きくておいしいかぼちゃができます。

人工受粉

  1. 人工授粉は晴れた日の午前に行う
  2. 雄花と雌花が同時に咲いていないと受粉できない

かぼちゃ栽培の中では、大変重要な作業です。通常は人口受粉しないと、なかなか、めったに結実しません。必ず人工授粉していきましょう。

人口受粉の時間帯

人工授粉は、晴れた日の朝、午前10時くらいまでに行います。雨の日に受粉しても、うまく受粉できない時が多いようです。

人工授粉の方法

人口受粉委は、雄花と雌花が必要で、雄花と雌花が両方同時に開花している必要があります。雌花が咲いていても、雄花が咲いていなければ、残念ですが人工授粉することができません。

雄花と雌花の違い

1⃣花の付け根が膨れているのが雌花です。

2⃣花の付け根が膨れていないのが雄花です。

受粉作業

⓵雄花と雌花が同時に開花していることを確認する。

⓶雄花を一輪、摘み取って黄色い花びらを取り除き、花粉の付いた雄蕊をとり出します。

⓷雌花が咲いているところに雄蕊をもっていって、雌花の中心に雄蕊を付けて受粉します。

玉直し

  1. 玉直しが必要

カボチャを地面を這わして育てていると、できた実が地面に接している部分に、日光が当たらず緑色にならない、グランドマークと呼ばれる、変色したように見える部分ができます。玉直しで裏面にも日光が当たるように、ひっくり返します。へたが取れてしまわないように気を付けてゆっくり動かしましょう。

その他の作業

  1. うどんこ病の発生に注意

特にありませんが、害虫やうどんこ病などの病気の発生には気を付けてください。



かぼちゃの収穫

かぼちゃは、ミニかぼちゃを除いて、実が大きく成長する野菜です。うまくできたときの満足感も大きく、連作障害などもないので家庭菜園でぜひ育ててみたい野菜の一つです。収穫の判断は比較的難しく、成熟したかぼちゃは、付け根のへたの部分がコルク状に変化してっ来た頃が収穫の目安です。

  1. 収穫時期の判断がわかりにくい
  2. 受粉日から45日から50日が収穫の目安
  3. 果実の付け根がコルク状になってきたら収穫できる

収穫時期

受粉から45日から50日前後が収穫の目安です。

収穫の目安

収穫の目安は、受粉日からの逆算45日から50日と果実の付け根を見て、付け根がコルク状に変化してきた頃です。

収穫方法

収穫はさみで、果実を切り取ります。

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