わたしの家庭菜園手帳

菜花(なばな)の育て方・種播きと植え付け、用土、株間、追肥や収穫などの栽培管理

菜花(なばな)の育て方・種播きと植え付け、用土、株間、追肥や収穫などの栽培管理

なばな栽培の特徴

ナバナなアブラナ科の野菜で春に出てくる脇芽と開花前の花蕾を食する野菜です。独特のソフトな苦みが辛し和えなどによく合う野菜です。

なばなは、冬越しさせて収穫する場合が多いため、栽培期間は長く150日前後です。生育気温は5℃から20℃と冷涼な気候を好みます。発芽には15℃から20℃必要です。

  1. 冷涼な気候を好む
  2. 栽培期間が長い
  3. 秋に種まきして冬越しさせる

なばな(菜花)の栽培カレンダー



なばなの植え付け

栽培環境

  1. 日向を好む
  2. 生育適温は5℃から20℃℃前後
  3. 発芽温度は15℃から20℃必要
  4. 連作障害:出にくい野菜で連作が可能
  5. アブラナ科の植物

日当たり

日向を好みます。

生育適温

生育適温は5から20℃前後です。冷涼な環境を好む野菜です。

発芽には15℃から25℃必要です。

連作障害

アブラナ科の植物ですが、比較的連作には強く、連作障害は出にくい野菜です。しかし、数ねん同じ場所で育てていると、それはあまり良くないので、数年栽培して、気になるようならば、同じアブラナ科の植物を1年から2年間育てていない場所に植えつけてください。

栽培期間

なばなの栽培期間は、秋播きで150日から210日前後です。

畑の準備

  1. 適正土壌酸度はPh5.5~6.5

植え付けの2週間前くらいに苦土石灰や、消石灰などを畑に混ぜ込んで土壌酸度を弱アルカリ性からアルカリ性に調整しておきます。植え付けい週間前までに、堆肥と元肥を施してよく耕しておきます。



堆肥と元肥には、牛糞や豚糞に鶏糞、化成肥料などを混ぜて使用するとよいでしょう。

土壌適正酸度

Ph5.0~6.5です。弱酸性の土壌を好みますが、どちらかとゆうと、日本の風土に適していて育てやすい野菜です。

畝幅60cm~70cmくらいに条播きして栽培します。一般的に、成長とともに間引きして栽培していきます。

畑で栽培する場合は、敷き藁やマルチなどで栽培すると、土の跳ね返りを防ぎ、さらに雑草の繁殖を防いで除草の手間も省けます。

株間

  1. 株間は、小松菜を栽培する場合より広くとります
  2. 株間は、10cmから15cmです
  3. 条間は15㎝から20㎝とって条播きする

なばなの株間は、10cmから15cmくらいで十分です。

種まきのコツ

  1. 条間15cm~20cmくらいで条播きする
  2. 条間株間ともに15㎝ほどで点播きすることもできる
  3. ポット播きして、苗を植え付けるころもできる

畑に、棒状のもので、深さ1cmから2㎝くらいの植え溝を作ります。そこに種をパラパラと条播きして(株間10cmから15cmを目安に)、土をかぶせて、鎮圧しておきます。そのあとは、成長とともに間引いて栽培していきます。

点播きするときは株間条間ともに15cmほどで3粒づつほどまいておくと良いでしょう。ポット播きするときも同じで、3から5粒をポットにお播いて、土を2㎝くらいかぶせておきます。

植え付けのコツ

  1. 苗からも栽培はできる(植え替えもできる野菜です)
  2. 苗植え付け器などで、マルチの上から穴をあけて、水を注いでしばらく待ってから植え付ける
  3. 種から栽培するのほうが経済的です

植え付けは、通常通りで、植穴に水を入れて、水が土に浸透してから苗を植え付けます。

なばなの追肥

1回目の追肥は、草丈が5㎝くらいに成長したころに、条間に軽く化成肥料を与えます。そのあとは、株の生育を見て必要と感じたら与えてください。春になってから脇芽が出てきたら、2週間に1回、栽培終了まで追肥していきます。

  1. 肥料焼けしやすいの注意
  2. 1回目の追肥は、草丈5cmくらいに成長したころ
  3. 1回目の追肥後に軽く土寄せする
  4. 2回目以降の追肥は、株の生育を見て2週間に1度程度
  5. 追肥は条間に軽く行う
  6. 追肥は根を痛めないように、株元や実のそばに、パラパラまいて軽く土になじませる

追肥の時期

1回目の追肥は、植え付けから約2週間後ごろ、草丈が5cmくらいに成長したころに与えます。

2回目以降は様子を見て2週間に1度程度の割合で、栽培終了まで追肥します。

追肥の方法

追肥は、マルチなどがある場合は、軽くめくり上げて、条間に少量をまき、土寄せします。



なばなの水やり・トンネル・支柱・間引きなどやその他の作業

  1. 乾燥しやすいので、栽培期間を通じて注意が必要
  2. 冬場はトンネル栽培が有効
  3. 間引きながら成長させていく

水やり

水やりは、乾燥したらたっぷり水やりしてください。苗が定着してからも、根張りが浅く、意外と乾燥しやすいので注意が必要です。日照りの時期には水やりが必要です。

土寄せ

強い茎を作るためにも、株が小さい頃は、追肥の際に軽く土寄せをしておきます。根を痛めないように注意が必要です。

支柱

必要ありません。

トンネル

冬場の積雪時などには、トンネル栽培が必要です。また春や秋にも害虫から守るために、不織布などでトンネルを作って栽培すると、効果的です。

その他の作業

特にありませんが、害虫や乾燥、土の跳ね返りなどで、病気の発生には気を付けてください。

間引き

間引き収穫しながら最終的に、株間10cmから15cm程度になるまで間引きます。



なばなの収穫

なばなの収穫時期の判断は、脇芽に蕾が出てきたころです。蕾が開花しないうちに収穫します。

  1. 次々と出てくる脇芽を収穫していく
  2. 脇芽に蕾ができてから収穫する

収穫時期

収穫の期間は、12月から翌年3月ぐらいまでです。

収穫の目安

なばなの収穫は、次々と出てくる脇芽に蕾が付いたころに行います。黄色い花が咲く直前に収穫してください。花が咲いてしまうと、花の部分が苦くなります。早期収穫を心がけましょう。

収穫方法

なばなは、収穫ばさみで脇芽をかき取っていきます。

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