わたしの家庭菜園手帳

きゅうりの育て方・植え付け、用土、株間、支柱ネット、追肥や収穫などの栽培管理

きゅうりの育て方・植え付け、用土、株間、支柱ネット、追肥や収穫などの栽培管理

キュウリ栽培の特徴

胡瓜は、ウリ科の人気野菜です。春に植えつけて栽培する夏野菜の代表の一つです。つる性の植物で、地面にはわして育てるか、支柱にネットを張って立体的に栽培するかですが、きゅうりネットで立体栽培するのがスペース的にも効率的で一般的です。

キュウリは意外と高温には弱く、気温が30度を大きく超えてくると、生育は鈍ります。ナス科の夏野菜などに比べると、栽培期間はかなり短くなります。栽培期間を通して摘芯しながら栽培すると養分の分散を防いで効率よく栽培できます。

  1. つる性の植物で立体栽培に向いている
  2. 摘芯しながら栽培すると効率が良い
  3. 受粉は必要ない
  4. 根が浅く横に広がって育つ
  5. うどんこ病などの病気が発生しやすいので注意

キュウリの栽培カレンダー



キュウリの植え付け

栽培環境

  1. 日向を好む
  2. 生育適温は18度から28℃℃前後
  3. 連作障害:あり
  4. ウリ科の植物
  5. 輪作は2年~3年あける

日当たり

日向を好みます。

生育適温

生育適温は18℃から28℃前後です。近年多く見られる、35℃を超える真夏の暑さには適していません。また霜にも弱いので、約12℃以下では育てることはできません。

連作障害

ウリ科の植物ですが、かぼちゃなどと違い、連作障害があります。同じウリ科の植物を2年から3年間育てていない場所に植えつけてください。

栽培期間

キュウリの栽培期間は、種まきから収穫まで45から60日前後です。栽培はしばらく続きますが、下葉から枯れてきて、苗の定植から約60日から80日で終了します。キュウリは、夏野菜の中では、栽培期間が比較的短い野菜です。

畑の準備

  1. 適正土壌酸度はPh5.5~7.0

植え付けの2週間前くらいに苦土石灰や、消石灰などを畑に混ぜ込んで土壌酸度を弱酸性からアルカリ性に調整しておきます。植え付けい週間前までに、堆肥と元肥を施してよく耕しておきます。



堆肥と元肥には、牛糞や豚糞に鶏糞、化成肥料などを混ぜて使用するとよいでしょう。

土壌適正酸度

Ph5.5~7.0です。弱アルカリ性の土壌を好みますが、どちらかとゆうと、適正範囲も広く育てやすい野菜です。

畝幅60cm~70cmくらいに2列で栽培することが可能です。子づるが伸びるので余裕があれば株間は、多くとったほうが育てやすいのですが、基本的には誘引でほぼ、まっすぐ上に伸ばすことができます。

畑で栽培する場合は、マルチなどで雑草の繁殖を防いで栽培すると除草の手間が省けます。

株間

  1. 株間は40cmから50cm

あまり込み合って植え付けると、害虫が発生しやすくなります。風通しには注意して株間をとってください。子づるを若干伸ばしながら栽培するので、株間は40cm以上は必要です。

種まきのコツ

  1. 種まきの時は、ポットにまくか直接畑に、3粒ぐらい点播きして1cmほど盛り土しておく
  2. 発芽には20℃から25℃が必要

ポットにまく場合は、3粒づつ播いて1cmくらい盛り土してたっぷり水を与えてください。そのあと、本葉2枚から3枚の時に2本立ちにして、最終的には2本のうちどちらかを残して、1本立ちにして栽培していきます。発芽には20℃から25℃の気温は必要です。

植え付けのコツ

  1. 苗植え付け器などで、マルチの上から穴をあけて、水を注いでしばらく待ってから植え付ける
  2. 植え付けには、病気に強い接木苗がお勧めです

植え付けは、通常通りで、植穴に水を入れて、水が土に浸透してから苗を植え付けます。

キュウリは意外と連作障害が出やすい野菜です。根にこぶができるきゅうりの根こぶ病などが割と起こりやすく、植え付けには、少々値段は高くなりますが、接木の苗を植え付けることをお勧めします。

接木の苗を植え付ける際は、継ぎ目の部分を土の中に入れてしまわないように注して、浅植えしてください。接木部を土の中に植えてしまうと、キュウリからも根が出てしまい、結局自生苗と同じ状態になってしまいます。

キュウリの追肥

キュウリの根は、比較的浅く横に広がっていきます。肥料焼けには注意が必要です。追肥の際はあまり多くの化成肥料を一度に与えると、肥料焼けしやすいので、少量をこまめに与えると良いでしょう。

キュウリは、次から次えと花を咲かせて実をならすので、肥料切れさせないのがポイントです。肥料焼けしやすいので、送料をこまめに与えるのがベストです。1回目の追肥は、植え付けから2週間後くらいで、2回目以降の追肥はその後、2週間おきに行います。いずれも約50gの化成肥料を株元にパラパラまいて軽く土になじませておきます。

  1. 肥沃な環境を好む
  2. 肥料焼けしやすいの注意
  3. 肥料は少量をこまめに行う
  4. 追肥は2週間に一度栽培終了まで行う
  5. 1回目の追肥は、定植から2週間後から
  6. 1回目の追肥後に軽く土寄せする
  7. 2回目以降の追肥はその後、2週間おきに
  8. 追肥量はいずれも一株当たり50から60gが目安です
  9. 追肥は根を痛めないように、株元にパラパラまいて軽く土になじませる

追肥の時期

1回目の追肥は、植え付けから約2週間後ごろです。

2回目以降の追肥は、そのあと2週間おきに栽培終了まで行います。

追肥の方法

根が浅く横の広がって成長します。根を痛めやすいので、肥料焼けや根を傷つけないように注意してください。追肥する際は、化成肥料を株元に約50g、軽く片手一握り程度を株元に播いて、土となじませて軽く土寄せしておきます。2回目に追肥する場所は、外に向かって徐々に広げていくと良いでしょう。



マルチを利用している場合は、植穴を少し広げてやると、そこから追肥することができます。

キュウリの摘芯

キュウリ栽培の特徴の一つに、子づるを摘芯しながら栽培していくことと、親づるの剪定と誘引作業があります。

どちらも、キュウリ栽培特有の作業です。難しくはありませんが、これを怠ると、いろいろと問題が生じる場合がありますので、わたしは必ず行うようにしています。

親づるの剪定と誘引

剪定

第5節目までに出てくる子づるは、全て親づるの付け根から剪定して、株元の風通しを確保しておきます。

また最終的に、草丈が支柱の先まで伸びて、収穫しにくくなった頃、親づるは、摘芯して成長を止めておきます。

誘引

親づるが、垂直に伸びるように、上にむかっえ誘引します。棒に長い紐を結んでおいて、棒を株元にさして、そこからネットに向かって紐を伸ばして、上のほうに誘引してあげると良いでしょう。

わたしは割りばしと、紐で小道具を作って誘引しています。

子づる、孫づるの摘芯

6節目以降になると、だいたい地上から30cmくらい上になりますが、このあたりから子づるを伸ばしていきます。伸ばすといっても子づるの葉が2枚になると、その先で剪定して、子づるの成長を、葉2枚で止めてしまいます。

後々には、この葉2枚目までに実った実を収穫していくことになります。

子づるの成長を止めると、孫づるが2本出てきますが、同じように葉2枚で摘芯して栽培を続けます。このよう摘芯しながら、収穫して栽培を続けると、効率よく収穫と栽培ができます。やがて下葉から枯れてくるので、収穫と摘芯は上に向かって進行していきます。

キュウリの水やり・トンネル・支柱・間引き・受粉などやその他の作業

  1. 栽培期間が長いので、マルチなどで雑草の侵入を防ぐと除草の手間が省ける
  2. 支柱とネットで栽培するのが一般的
  3. 乾燥しやすいので、栽培期間を通じて注意が必要
  4. 摘芯や誘引が必要です

水やり

水やりは、種播きから苗が完全に定着するまでの間、乾燥したらたっぷり水やりしてください。苗が定着してからも、根張りが浅く広いので、意外と乾燥しやすいので注意が必要です。夏場の日照りの時期には水やりが必要です。

土寄せ

強い茎を作るためにも、株が小さい頃は、追肥の際に軽く土寄せをしておきます。根を痛めないように注意が必要です。

支柱

支柱ときゅうりネットが必要です。合掌型の支柱を立てて栽培すると効率的です。

トンネル

トンネルは、必要ありません。

人工授粉

人工授粉は、必要ありません。

間引き

種まきから育てる場合は、間引きながら1本立ちにして苗を作ります。

その他の作業

特にありません。剪定や追肥を怠らなければ、栽培はいたって簡単です。初心者の方にもおすすめできる野菜です。



キュウリの収穫

キュウリの収穫は簡単で、実が20センチ前後に成長したものから収穫していきます。実の成長が早いので、少し収穫が遅れただけでも、びっくりするぐらい大きくなることがあります。収穫が遅れて実が大きくなりすぎると、中の種が大きく成長して、おいしくいただけなくなります。早期収穫を心がけてください。

  1. 開花から7日から8日を目安に大きくなったら収穫する
  2. 次々実がなるので、早期収穫を心がける
  3. 収穫後は、追肥をこまめに行う
  4. 子づる、孫づるは、葉が2枚出たら剪定しながら栽培、収穫を行う

収穫時期

植え付けから45日程度から収穫できます。

収穫の目安

開花から収穫までの時間は短く、約1週間で実が成長して収穫できるようになります。収穫の目安は、長さが20㎝くらいに達したころです。

収穫方法

子づる、孫づるは葉が2枚出てきたらそこで摘芯して、実に養分を集中させながら栽培、収穫を続けていきます。下葉から徐々に枯れてて来るので、栽培は上に向かっていき、最終的に全て枯れてしまうまで収穫ができます。

 

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