わたしの家庭菜園手帳

のらぼう菜の育て方・種まき植え付け、追肥や摘芯、収穫などの栽培管理

のらぼう菜の育て方・種まき植え付け、追肥や摘芯、収穫などの栽培管理

のらぼう菜栽培の特徴

のらぼう菜はアブラナ科の野菜です。晩秋に植えつけ畑で冬越しして、春に次々出てくる脇芽に蕾ができたころに収穫します。

西洋菜花の一品種で、古くから東京都西多摩地方や埼玉県飯能市や比企郡小川町周辺で栽培されてきた伝統野菜です。脇芽をかき取りながら栽培していくので「かき菜」と呼ばれています。

 

  1. 晩秋に植えつけて、春に収穫
  2. 脇芽が次々と出てくる(多収穫)
  3. 菜の花の蕾が付いた葉(脇芽)を収穫する

のらぼう菜の栽培カレンダー

のらぼう菜の植え付け

栽培環境

  1. 日向を好む
  2. 生育適温は5℃~20℃くらい
  3. 連作障害:おこりにくい
  4. アブラナ科の植物
  5. 寒さには強い

日当たり

日向を好みます。

生育適温

5℃~20℃前後で、寒さ委は強い野菜です。発芽には、15℃~20℃が必要です。

連作障害

アブラナ科の植物で、アブラナ科の野菜を1年殻2年以上栽培していない場所に植えつけるのが無難です。

栽培期間

のらぼう菜の栽培期間は苗の定植から約150日前後で、種まきからは180日前後です。

畑の準備

植え付けの2週間前くらいに苦土石灰や、消石灰などを畑に混ぜ込んで土壌酸度を弱アルカリ性に調整しておきます。

植え付けい週間前までに、堆肥と元肥を施してよく耕しておきます。

堆肥と元肥には、牛糞や豚糞に鶏糞、化成肥料などを混ぜて使用するとよいでしょう。

  1. 適正土壌酸度はPh5.5~6.5

土壌適正酸度

Ph5.5~6.5です。弱酸性の土壌を好みます。

畝幅60cm~70cmくらいに2列で栽培するのが無難です。

栽培期間が非常に長いので、畑で栽培する場合は、マルチなどで雑草の繁殖を防いで栽培すると手間が省けます。

株間

  1. 株間は40cmから50cm

あまり込み合って植え付けると、害虫が発生しやすくなります。風通しには注意して株間をとってください。

種まきのコツ

  1. 種まきの時は、ポットにまくか直接畑に、3粒ぐらい点播きして1cmほど盛り土しておく

ポットにまく場合は、3粒づつ播いて1cmくらい盛り土してたっぷり水を与えてください。そのあと、本葉2枚から3枚の時に2本立ちにして、最終的には2本のうちどちらかを残して、1本立ちにして栽培していきます。

植え付けのコツ

  1. 不織布でトンネル栽培して冬越しすると積雪でも安心です

春になるまで、トンネル栽培で積雪などの被害を防止できます。春になると草丈が高くなるので、トンネルは外します。

のらぼう菜の追肥

のらぼう菜は、長期間栽培する野菜です。肥料切れしないように随時条間に追肥してください。栽培初期には除草もかねて軽く土寄せしておくとすくすく育ちます。

その後は生育を見て、2週間くらいおきに条間に施肥します。

  1. 追肥の時に軽く土寄せしておく
  2. 追肥は2週間に一度
  3. 追肥量はいずれも一株当たり50gが目安です
  4. 追肥場所は株元から初めて、成長とともに追肥する場所を外に向かって、条間まで広げていく

追肥の時期

草丈が15cmくらいの時期から、追肥は2週間に一度の割合で、化成肥料約50gを与えます。

追肥の方法

株元に約50g、軽く片手一握り程度を株元に播いて、土となじませて軽く土寄せしておきます。

追肥する場所は、株の成長とともに、外に向かって広げていくと良いでしょう。根が浅く横の広がって成長します。追肥は、最終的には条間あたりにまくことになります。

マルチを利用している場合は、植穴を少し広げてやると、そこから追肥することができます。

 

のらぼう菜の水やり・トンネル・支柱・間引き・受粉などやその他の作業

  1. 栽培期間が非常に長いので、マルチなどで雑草の侵入を防ぐと除草の手間が省ける
  2. 収穫時に、収穫した実から下の葉は全て摘み取りながら栽培する
  3. 200cmの支柱が1本必要です

水やり

水やりは、苗が完全に定着するまでの間、乾燥したらたっぷり水やりしてください。苗が定着してからは、水やりは必要ありません。

土寄せ

強い茎を作るためにも追肥の際に、軽く土寄せをしておきます。

支柱

のらぼう菜は垂直に1本の幹を伸ばします。支柱がなくても自立しますが、念のために支柱を立手ておくと安心です。支柱を立てる場合は、幹の沿って120cm前後の支柱を株元から10cmくらい離れたところに1本垂直に立ててやります。通常はこの1本の支柱で大丈夫です。

間引き

種まきから育てる場合は、間引きながら1本立ちにして育てます。間引いた苗は、食べてもあまりおいしくはありません。

摘芯

春に主軸がトウ立ちしたころ、主軸の先端を摘芯すると、脇芽がたくさん出てきます。脇芽に蕾がつたころに、脇芽をかき取り収穫品がら栽培を続けます。

人工受粉

必要ありません。菜の花が咲く前の蕾の内に収穫します。

その他の作業

特にありませんが、害虫の発生には気を付けてください。

かき菜の収穫

のらぼう菜は、春先に次々出てくる脇芽を収穫しながら栽培する野菜です。

害虫被害にあいやすいので、注意して早期収穫を心がけましょう。

  1. 主茎に蕾ができたころ先端を摘芯して、脇芽を伸ばす
  2. 脇芽に蕾ができたころ、脇芽の付け根からかき取る

収穫時期

種播きから180日、植え付けから150日前後から収穫できます。晩秋に植えつけ、畑で春越しして、春先に菜の花と葉を収穫します。

収穫の目安

脇芽に蕾が付いたころ、15cm~20cmくらいのころ、茎の脇からかきとります。

収穫方法

手で脇芽を、葉の付け根からかき取って収穫しながら栽培を続けます。

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