アスパラガス栽培の特徴
アスパラガスはキジカクシ科の多年草野菜です。庭に植えつけて、一度根が定着すると、10年ぐらいは、毎年毎年収穫ができます。宿根性植物ですが連作には弱く、ユリ科の植物を2年から3年育てていない場所に植えつけましょう。一度根が定着してしまえば、一部のアオムシの発生を除いて、害虫の被害も比較的少なく栽培も容易で、重宝する野菜です。
アスパラガスには、雄株と雌株が存在して雌株の枝には、小さな蕾がたくさんつき、収穫量も雌株のほうが多いのが特徴です。アスパラの根は長く土中深くに伸びていきます。根を植え付ける際は、深く穴を掘って行います。アスパラガスの株は成長すると鑑賞性の非常に高い緑の茎葉が茂ります。茎は自立できずに、放置すると倒れてしまいますので支柱が必要です。また、冬になる前に去年出た地上部は摘み取ってしまいます。
- 多年性で一度植え付けると10年くらい収穫を続けられる
- 根が土中深く侵入するので、植え付けの際は深く穴を掘って耕しておく
- 雄株と雌株がある
- 支柱が必要(樹高は150cmくらいに成長する)
- 連作(植え替え)はできない
アスパラガスの栽培カレンダー
年間を通して栽培は容易ですが、春から夏にかけて茎が伸びてきて茂ります。そのころには支柱が必要です。宿根性植物で一度植え付けると10年ほど実のらせます。
アスパラガスの植え付け
栽培環境
- 日向を好むが半日陰でも十分育つ
- 生育適温は20℃~25℃くらい
- 連作障害:アリ
- ユリ科(キジカクシ科)の植物
- 輪作期間:2年から3年
日当たり
日向を好む野菜ですが、半日陰でも十分育ちます。
生育適温
20℃~25℃前後で、春から夏に成長します。
連作障害
ユリ科(キジカクシ科)の植物で、連作障害があります。輪作する際は2年から3年ユリ科の野菜を栽培していない畑で栽培するのが好ましい。
栽培期間
種播きから収穫まで1年です。
畑の準備
植え付けの2週間前くらいに苦土石灰や、消石灰などを畑に混ぜ込んで土壌酸度を弱アルカリ性に調整しておきます。植え付けい週間前までに、堆肥と元肥を施してよく耕しておきます。
堆肥と元肥には、牛糞や豚糞に鶏糞、化成肥料などを混ぜて使用するとよいでしょう。
- 適正土壌酸度はPh6.0~6.5
土壌適正酸度
Ph6.0~6.5
畝
畝幅60cm~70cmくらいで高畝が好ましい。
株間
株間は50cmです。地上日の葉は広がります。
- 株間・条間は50cm
アスパラガスの追肥
毎年5月~収穫終了までの間、月に一度の割合で、一株当たり化成肥料50gから70g程度を毎月与えます。また寒肥として、12月に地上部が枯れたころと、翌年2月ごろの2回、化成肥料を与えます。要領は夏の追肥と同じです。
- 追肥は月に一度行う(5月~収穫栽培終了まで)
- 追肥場所は、株元から外に向かって施肥していく
追肥の方法
月に一度の割合で、株元に約50gの化成肥料を施して軽く土寄せしておきます。
アスパラガスのトンネル・支柱・間引き・受粉などやその他の作業
- 茎葉を支える支柱が必要です
支柱
茎を成長させて来年の栽培に備えるために、夏以降、茎を伸ばします。その時にいは支柱が必要です。
間引き
地上部に次から次に出てくるアスパラガスを、収穫することは、間引いていることになります。8月ごろまで、間引きながら収穫して、ある程度収穫ができたら、来年に備えて根を成長させるために、茎ト葉を伸ばして、収穫(間引き)は終了します。
受粉
必要ありません。
その他の作業
12月に地上に出ているすべての茎を切り取って、来期に備えましょう。
アスパラガスの収穫
4月~6月ごろ日常に出てくる新芽が、20㎝くらいに成長した時に、根元からはさみで切って収穫します。長く置いておくとそのまま硬くなって葉が出てくるので、気が付いたら早期に収穫してしまいましょう。
6月以降に出てくる芽は、収穫せずにそのまま成長させて、5本ぐらい株に栄養を作らせるために残しておきます。6本目が出てきたあたりから再び20㎝くらいで収穫していきます。そうすると8月ぐらいまでは、収穫しながら、株に養分を蓄えることができ、来年も収穫できるようになります。
- 地上に出た根の部分がが20㎝くらいの長さに成ったら随時、根元からはさみで切って収穫
- 収穫が遅れると硬くなる
- 6月からは、5本ぐらい収穫せずにそのまま伸ばして、株を充実させる
- 6本目からは収穫を再開しても大丈夫で、そうすると収穫は8月まで続けられる
収穫時期
新芽が20cmくらいに成長したものから随時間引いていく。4月から6月とそのあと、株を充実させてから、さらに8月まで収穫できる。
収穫の目安
新芽の長さが20㎝前後のもの。
収穫方法
収穫は、4月~6月に出た新芽は、すべて根元からハサミやナイフで切り取ります。6月に入ったら、ひと株あたり5本くらい収穫せずに茎葉を作らせて株を充実させたのち、収穫を再開します。ここから8月までは、再び20㎝くらいになった新芽を全て収穫していきます。9月以降は、茎葉を刈り取ったりせずに放任して株が枯れるまで、来年の為に栽培を続けましょう。
コメントを書く