ピーマン栽培の特徴
ピーマンは、ナス科の春植え夏野菜です。トウガラシの仲間ですが、通常は辛くならない、甘トウガラシ類です。
ピーマンは苗からでも種からでも栽培できる野菜で、放任しておくと、脇芽がたくさん出てきます。栽培初期に、一番花の下の脇芽や葉は全て取っておくと、比較的害虫被害が回避できます。栽培期間は非常に長く、うまくやれば10月末ごろまで長く収穫することができます。
ピーマンは、肥料切れや、水きれをおこすと実が辛くなるので、水きれ肥料切れさせないようにこまめな管理が必要です。また、害虫の被害も多く、主な害虫被害は、アオムシやカメムシ、アブラムシが発生しやすいので注意してください。ピーマンはたくさんの花を咲かせて、多くの実をならせます。繰り返しますが、肥料切れさせないことがポイントです。ピーマンはプランターでも簡単に育てることができます。
- 水きれ肥料切れに注意(肥料と水やりが栽培のポイントです)
- カメムシやアオムシ、アブラムシなどの発生に注意
- 一番花の下の葉や脇芽は取り除き、風通しを確保する
- 簡単な支柱が必要
ピーマンの栽培カレンダー
苗の植え付けは5月前後、開花後は、人工授粉などの作業は必要なく、実が10cmくらいに成長したものから随時収穫していきます。特別な仕立ては必要ありませんが、一番花が咲いたころ、その下の葉と脇芽を取り除きます。このように、下枝を剪定して風通しを良くしてやると、病害虫の予防にもなります。長い間収穫できるのもピーマン栽培の特徴の一つです。
ピーマンの植え付け
栽培環境
- 日向を好む
- 生育適温は20℃~30℃くらいで暑さに強い(植え付けは5月ごろが適期)
- 発芽気温15℃~20℃前後
- 連作障害:あり
- ナス科の植物
- 輪作期間:4年から5年
日当たり
日向を好む野菜です。
生育適温
20℃から30℃前後で、苗の植え付けは5月ごろが適期です。
発芽適温
15℃~20℃前後
連作障害
ナス科植物で、連作障害が出やすい野菜です。輪作期間する場合は、他のナス科野菜を4年から5年栽培していない畑で栽培しましょう。
栽培期間
植え付けから収穫まで約60日前後です。開花から収穫までは約20日くらいです。収穫は実が大きくなって、赤く熟す前に収穫はさみで摘み取ります。
畑の準備
植え付けの2週間前くらいに苦土石灰や、消石灰などを畑に混ぜ込んで土壌酸度を弱アルカリ性に調整しておきます。植え付け1週間前までに、堆肥と元肥を施してよく耕しておきます。
根が比較的深く育つので、若干深めに耕しておきます。堆肥と元肥には、牛糞や豚糞に鶏糞、化成肥料などを混ぜて使用するとよいでしょう。
- 適正土壌酸度はPh6.0~6.5
- 畑は、若干深めに耕しておくとなお良い
土壌適正酸度
Ph6.0~6.5
畝
畝幅60cm~70cmくらいに1列か2列で植え付ける事ができます。
株間
株間は50cm~60cmくらいです。あまり密集させると、風通しが悪くなり病害虫が発生しやすくなります。
- 株間50cmから60cmくらいあける
ピーマンの追肥
ピーマンは、水きれや肥料切れしてしまうと、実が辛くなります。2週間に一度くらいを目安に、株の葉、茎、花房、実の形や色を見ながら追肥を行います。
- 肥料切れには注意する
- 一番花に実ができたころ、1回目の追肥を行います
- 根張りが深いので、スコップや棒などで穴を掘って、深いところに施肥するとよい
- 追肥は2週間に一度の割合をめどに、株の状態を見て収穫終了まで
- 施肥する場所は、カブの成長とともに株元からカブの周辺を外に向かって広げていく
追肥の方法
ナス科の野菜は、一般的に、根を深く伸ばし成長していく野菜ですので、株の周りにスコップや棒などで数か所穴をあけて施肥してあげます。
また、施肥する場所は、株の成長に従って根の外周も広がっていきます。はじめは株元から10cmから15cmくらい離れたとことに与え、その後は成長を見ながら株から徐々に離れた位置に施肥していくことになります。
追肥の回数と施肥量
追肥の頻度は、2週間に一度くらいで、収穫終了まで続きます。肥料切れは厳禁です。肥料切れと水きれで、実が辛くなります。
一回目の追肥のタイミングは第一花のみが膨れてきたころです。施肥量は、一株当たり化成肥料で片手一握りぐらい(約50g程度)を目安に成長を見て行います。
ピーマンのトンネル・支柱・間引き・受粉などやその他の作業
- 支柱は主枝の沿って垂直に1本立てて、先端から紐でいくつかの枝を吊り下げるだけでも良い
- 一番花の下の葉と脇芽をすべてかきとり、その後は放任でもよい
- 次々と花が咲き実がなります。込みあった枝は、適度に剪定しながら栽培するとよい
- そのまま放任しても簡単に収穫できる
- 受粉などの作業は、必要ありません
- 肥料、水きれトカメムシ等の害虫の駆除が最大の作業です
トンネル
基本的には必要ありません。
支柱
120cmから150cmくらいの支柱を立てて、上から紐で枝をつるす。
間引き・摘果
必要ありません。
受粉
必要ありません。
その他の作業
仕立て
一番花の下に出てくる葉と枝をすべて取り除り、養分のいきわたりと風通しを確保しましょう。それ以外は特に仕立てとして仕上げる必要はなく、放任でも十分育ちます。しっかり剪定して育てたい場合は、2本仕立てや、3本仕立てで育て来ることもできます。
ピーマンの仕立て方
放置して栽培する
ピーマンはナスに比べ株が小さく葉もあまり大きくなりません。真ん中に一本支柱を主枝を支えるように立てて、放任して育てることもできます。しかしながら、しっかり育て方は3本仕立てにして育てることをお勧めします。一番花より下の枝は、生育しにくいので早いうちに摘み取りましょう。
3本仕立て
ピーマンは2本から3本仕立てや4本仕立てで育てる事ができます。中でも一番一般的なのは3本仕立てです。3本仕立ての場合は、上に伸びる主枝と、主枝の一番花が咲くところから分かれた2本の主枝から、そのどちらか一方の最初の脇芽を3本目の枝としてのばします。
ピーマンの支柱の立て方
3本仕立てで育てる場合
3本の支柱で固定する
3本仕立てで育てる場合、150cmの支柱を3本用意して主枝と育てる脇芽2本に沿って支柱を建てます。3支柱を互いにクロスさせるようにして土中に刺して、交わったところを麻紐やナイロンの日もなどで縛ると固定できます。3本の枝をそれぞれの支柱に沿って誘引しながら栽培するようになります。
1本の支柱だけしか使わずに3本の枝をサポートするには
株から10㎝くらい離れた場所に、2本の主枝の内の一方に沿って180cmの支柱を1本垂直に立てて、支柱の上部に60㎝~80㎝くらいの紐を2本くらいむすび、それぞれの先端にのばしている他の2本の枝を結び付けて、上からつる下げるように固定します。低コストで簡単に安定したサポートができます。
ピーマンの収穫
シシトウの収穫時期の判断は比較的簡単で、実が10cm以上くらい(品種によって異なる)に大きくなって、赤く熟す前に収穫していきます。
- 収穫は実が大きくなって、赤く熟す前に収穫していきます
- 早期収穫を心がけると良い
- 込み入った枝を剪定しながら収穫すると効率が良い
- 開花から20日前後から収穫
収穫時期
開花から20日前後が目安です。
収穫の目安
実が大きくなって赤く熟す前に収穫します。
収穫方法
収穫はさみで、実を一つずつ摘んで収穫していきます。
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