わたしの家庭菜園手帳

トウモロコシの育て方・植え付け、用土や株間、追肥や切り戻し、収穫などの栽培管理

トウモロコシの育て方・植え付け、用土や株間、追肥や切り戻し、収穫などの栽培管理

トウモロコシ栽培の特徴

トウモロコシは、イネ科の春植え夏野菜です。夏野菜の代表的な野菜です。

トウモロコシを種から育てる場合は、発芽に時間がかかるため、早めに種まきしておきましょう。栽培は比較的容易ですが、害虫や鳥獣被害の防除と受粉の作業、転倒防止の支柱などがポイントです。また、トウモロコシは肥沃な環境を好む野菜です。肥料切れしないように気を付けましょう。

脇芽にいくつかの実がなりますが、実は小さいうちに摘果して、通常は、一番上に咲く雌花にのみ受粉させて、1本の苗から1本のトウモロコシを収穫します。その他の雌花は受粉する前に、実が小さいうちに摘果することで、養分を1本の雌花に集中させて1本の実を充実させましょう。摘花した受粉前の実は、ベイビーコーンとして食べられます。

  1. 水きれや肥料切れに注意
  2. アブラムシやアワノメイガの幼虫などの発生に注意
  3. カラスなどの鳥獣被害を防御する
  4. 転倒防止に支柱を立てて育てる
  5. 受粉しやすいように密集させて育てる
  6. 摘果して養分を集中させる

トウモロコシの栽培カレンダー

苗の植え付けは5月前後、雄花開花後は、自然受粉も可能ですが、人工授粉することで、実を充実させるとうまく栽培できる。トウモロコシの収穫適期は短く、収穫のタイミングを間違うと、糖度の高いおいしいトウモロコシができないので注意してください。

トウモロコシの植え付け

栽培環境

  1. 日向を好む
  2. 生育適温は25℃から30℃くらいで暑さに強い(植え付けは5月ごろが適期)
  3. 発芽適温は20℃から25℃程度
  4. 連作障害:出にくい野菜で連作が可能
  5. イネ科の植物
  6. 肥沃な環境を好む

日当たり

日向を好む野菜です。

生育適温

25℃から30℃前後で、苗の植え付けは5月ごろが適期です。発芽適温は20℃から25℃くらいです。

連作障害

イネ科植物で、連作障害が出にくい野菜です。連作しても大丈夫です。

栽培期間

植え付けから収穫まで約90日前後です。開花時期は、6月中旬から7月中旬です。

収穫は、開花から収穫までは約20日~25日くらいで、ヒゲが完全に茶色くなったころに摘み取ります。

畑の準備

植え付けの2週間前くらいに苦土石灰や、消石灰などを畑に混ぜ込んで土壌酸度を弱アルカリ性に調整しておきます。植え付け1週間前までに、堆肥と元肥を施してよく耕しておきます。



堆肥と元肥には、牛糞や豚糞に鶏糞、化成肥料などを混ぜて使用するとよいでしょう。

  1. 適正土壌酸度はPh6.0~6.5
  2. 畝幅60cmから70cmで2列に植えることができる

土壌適正酸度

Ph6.0~6.5

畝幅60cm~70cmくらいに2列で植え付ける

株間

株間は30cmくらいです。密集させて受粉がうまくいくようにします。

 

  1. 株間30cm

トウモロコシの種まきのコツ

  1. 条間30cm株間30cmくらいで点播きする
  2. ポットに3粒ぐらいづつ播いて苗を作る

株間を30cmとって、1か所に3粒から5粒くらいで点播きしてください。または、ポットに3粒から5粒まいて苗を作ったり、小さな集合型の苗トレイに1粒づつ巻いていくこともできます。

植え付けのコツ

  1. 株間は30cm
  2. 苗植え付け器などで、マルチの上から穴をあけて、水を注いでしばらく待ってから植え付ける
  3. 苗を購入するより、どちらかとゆうと種から栽培するのほうが経済的です

密集させて植え付けます。株間は30㎝で、受粉しやすいようにしてやりましょう。

植え付けは、通常通りで、植穴に水を入れて、水が土に浸透してから苗を植え付けます。

トウモロコシの追肥

トウモロコシは肥沃な土を好みます。2週間に一度毎に追肥して肥料切れを起こさせないように育てましょう。

  1. 肥料切れには注意する
  2. 1回目の追肥は、草丈が40cmから50cmになったころ
  3. 2回目の追肥は、先端に雄花が見えたら
  4. 3回目以降の追肥は2週間に一度の割合で収穫終了まで
  5. 施肥する場所は、カブの成長とともに株元からカブの周辺を外に向かって広げていく

追肥の方法

株元にパラパラまいて、しっかり土寄せしておきます。



また、施肥する場所は、株の成長に従って根の外周も広がっていきます。はじめは株元から10cmから15cmくらい離れたとことに与え、その後は成長を見ながら株から徐々に離れた位置に施肥していくことになります。

追肥の回数と施肥量

追肥の頻度は、2週間に一度くらいで、収穫終了まで続きます。

1回目の追肥は、草丈が40cmから50cmに成長したころで、雄花の分化前に行います。施肥量は、一株当たり化成肥料で片手一握りぐらい(約50gから70g程度)を目安に成長を見て行います。

2回目の追肥は、先端に雄花が出てきた頃に、1回目と同じ要領で行います。

3回目以降は、株の状態を見ながら2週間に1回の割合で追肥します。

トウモロコシの受粉(人工授粉)

  1. 雄花の下に雌花が出てきて、落下した花粉で受粉する
  2. トウモロコシは自分の雌花の花粉では受粉しにくい
  3. 人工授粉して確実に結実すると安心です

トウモロコシは先端の雄花からその下にある雌花に風などで花粉が降り注いで受粉します。

トウモロコシは、同じ株の間で受粉しにくい性質があります。受粉には他の株の雄花が必要になります。家庭菜園では、株数が比較的少ない場合が多いので、人工授粉して確実に結実させることが大切です。

受粉方法

雄花を切り取り雌花のヒゲにこすりつけて花粉をつけてあげてください。

トウモロコシの摘果

  1. 1本の苗につき1本の実を栽培します

トウモロコシには一株2~3本の雌花が付きますが、大きなトウモロコシを作るために、実が小さいうちに1本に摘果します。

こうすることで、養分が1本の実に集中して立派なトウモロコシの実を収穫することができます。小さいうちに摘果した子供のトウモロコシはベイビーコーンとして収穫できます。

鳥害対策

  1. ネットなどでカラスなどの鳥獣被害を予防しましょう

実が大きくなったらカラスに狙われます。せっかく育ててもカラスにやられてしまったら、実が1個しかないので大変ですね。ネットなどで鳥害対策をしなければなりません。

トウモロコシのトンネル・支柱・間引きなどやその他の作業

  1. 転倒や鳥獣被害の防止のために支柱を立てて育てる
  2. 種まきの時は、鳥に食べられないようにカバーすると安心

トンネル

基本的には必要ありません。

支柱

トウモロコシは背丈が高く、根張が浅いので、風などで倒れやすい作物です。転倒防止に2mくらいの支柱で囲いなどを作ると効果的です。

間引き

摘果が必要です。

その他の作業

アブラムシや天敵であるアワノメイガの幼虫被害から守る必要があります。場合によっては、マラソン乳剤やスミチオンのような薬品を使用しなければなりません。



トウモロコシの収穫

雌穂のヒゲはトウモロコシの実一粒一粒とつながっています。熟すとヒゲが茶色く変色します。開花から20日から25日くらいで、ヒゲが完全に茶色くなった頃が収穫の適期です。

 

収穫期を逃して遅れてしますと実が固くなります。またトウモロコシは、収穫後数時間で甘みが落ちてしましますので、すぐに食べない時は、ゆでて冷凍しておくのが最良な保存法です。

  1. 収穫は、開花から約20日から25日
  2. 収穫の適期は、ヒゲが完全に茶色くなったらすぐ

収穫時期

開花から20日から25日くらいです。

収穫の目安

雌花のヒゲが完全に茶色くなって、膨れてきたら収穫の目安です。

収穫方法

手で実をかき取ることができます。

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