唐辛子(タカノツメ)栽培の特徴
唐辛子は、ナス科の春植え夏野菜です。実は辛いので、乾燥させて香辛料としてよく利用されている人気の野菜です。
種から育てる場合は、発芽に時間がかかるため、早めに種まきしておきましょう。栽培初期の成長はゆっくりで、なかなか株が大きくなりませんが、栽培管理は非常に簡単で、手間をかけなくても、かわいい実がたくさん収穫できます。
唐辛子類は、樹高も低く育てやすい野菜です。注意する点は、カメムシが大量に発生することが多いことです。
- 栽培管理が非常に簡単
- 苗の成長が遅いので種播きは早い目に
- 初期段階の成長がゆっくりだが後半は長く収穫できる
- 水きれや肥料切れに注意
- カメムシの発生に注意
- 他の唐辛子類の植物と比べて樹高が低い
唐辛子(タカノツメ)の栽培カレンダー
苗の植え付けは5月前後、開花後は、人工授粉などの作業は必要なく、実が赤くなったものから随時収穫していきます。一番花から下に出た枝は、剪定して風通しを良くしてやると、病害虫の予防になります。比較的長い間収穫できるのも唐辛子の特徴の一つです。
唐辛子(タカノツメ)の植え付け
栽培環境
- 日向を好む
- 生育適温は25℃~30℃くらい(植え付けは5月ごろが適期)
- 連作障害:あり
- ナス科の植物
- 輪作期間:3年以上
日当たり
日向を好む野菜です。
生育適温
25℃~30℃前後で、苗の植え付けは5月ごろが適期です。
連作障害
ナス科植物で、連作障害が比較的出やすい野菜です。輪作期間する場合は、他のナス科野菜を3年以上栽培していない畑で栽培しましょう。
栽培期間
植え付けから収穫まで約60日前後です。開花から収穫までは約30日くらいです。収穫は実が赤くなるので、適期の判断は難しくありません。
畑の準備
植え付けの2週間前くらいに苦土石灰や、消石灰などを畑に混ぜ込んで土壌酸度を弱アルカリ性に調整しておきます。植え付けい週間前までに、堆肥と元肥を施してよく耕しておきます。
根が比較的深く育つので、若干深めに耕しておきます。堆肥と元肥には、牛糞や豚糞に鶏糞、化成肥料などを混ぜて使用するとよいでしょう。
- 適正土壌酸度はPh6.0~6.5
- 畑は、若干深めに耕しておくとなお良い
土壌適正酸度
Ph6.0~6.5
畝
樹高が低く、比較的株が小さいので、畝幅60cm~70cmくらいに2列植えられる
株間
株間は40cm~50cmで十分ですが、あまり密集させると、風通しが悪くなり病害虫が発生しやすくなります。
- 株間40cm以上あける
唐辛子の追肥
タカノツメは、たくさん花を咲かせ、たくさん実をならせる野菜で肥沃な土を好みます。こまめに追肥して肥料切れを起こさせないように育てましょう。
- 花をたくさん咲かせるので肥料切れには注意する
- 根張りが深いので、スコップなどで穴を掘って、深いところに施肥
- 追肥は3週間に一度の割合で収穫終了まで
- 施肥する場所は、カブの成長とともに株元からカブの周辺を外に向かって広げていく
追肥の方法
ナス科の野菜は、一般的に、根を深く伸ばし成長していく野菜ですので、株の周りにスコップや棒などで数か所穴をあけて施肥してあげます。
また、施肥する場所は、株の成長に従って根の外周も広がっていきます。はじめは株元から10cmから15cmくらい離れたとことに与え、その後は成長を見ながら株から徐々に離れた位置に施肥していくことになります。
追肥の回数と施肥量
追肥の頻度は、3週間に一度くらいで、収穫終了まで続きます。
一回目の追肥ははじめの実がなり始めたころで、施肥量は、一株当たり化成肥料で片手一握りぐらいを目安に成長を見て行います。
唐辛子(タカノツメ)のトンネル・支柱・間引き・受粉などやその他の作業
- 支柱を1本立てて主幹を垂直に固定する
- 一番花が咲いた下から出てくる枝葉は、全て摘み取って病害虫を予防する
トンネル
基本的には必要ありませんが、苗を植え付けてすぐのころには、不織布などでトンネル栽培すると害虫の飛来を予防できます。
支柱
一本の支柱で十分なので、カブから10cmほど離れたところに、主幹に沿って垂直に支柱を立てて、主幹を固定します。支柱の長さは、150cmくらいのものが使いやすくて便利です。
間引き
必要ありません。
受粉
自然受粉で栽培できます。
その他の作業
一番花の下に伸びた枝葉は、病害虫予防のために、全て摘み取っておきます。
唐辛子の収穫
唐辛子(タカノツメ)はたくさん花を咲かせて、たくさんの実をならします。収穫期には実が赤く熟して、わかりやすく収穫適期を逃してしまう事もあまりありません。
収穫した実は、カビの発生をさせないように、風通しのいいところにネットなどに入れてつるして乾燥させて薬味として利用するのが一般的です。
- 収穫は実が赤く熟したものから随時摘み取ります
- 実が青いうちに収穫して、青唐辛子としても利用できる
- 収穫した実は、カビの発生に注意してか風通しの良いところで乾燥させる
収穫の目安
実が赤く熟したものから収穫していきます。まだ実が青いうちに収穫して、青唐辛子としても利用できます。
収穫方法
収穫はさみで、赤くなった実を一つずつ摘んで収穫していきます。
乾燥方法
ネットやざるなどで乾燥させます。カビの発生に十分注意して風通しのいいところにおいて乾燥するのを待ちましょう。
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