しゅんぎく栽培の特徴
春菊は、レタスやリーフレタスの仲間で、キク科の野菜です。寒さには強く、冬越しもできる野菜です。夏まきから秋、春に種播きして栽培します。アブラナ科の野菜と相性がよく、アブラナ科の天敵の害虫が、しゅんぎくやサンチュなどのキク科の野菜が発生させる香りを嫌うのでコンパニオンプランツとして有効です。プランター栽培にも適した野菜です。
春菊には20cmmほどに成長した先端を摘芯して脇芽を順次収穫していく株立の品種と、地際から出てくる側茎をのばして株ごと収穫する、株張りの品種があります。葉の形も切れ込みの大きさが違ういくつかの品種が各社から発売されています。
- 真夏以外栽培できる
- 栽培は容易で栽培期間も短い(種まきから60日から80日前後)
- 害虫の被害が少ない
- コンパニオンプランツとしてアブラナ科の野菜と相性がいい
- 株立と株張りの2品種がある
シュンギクの栽培カレンダー
サンチュの植え付け
栽培環境
- 日向を好む
- 生育適温は15℃から20℃℃前後
- 真冬はトンネル栽培が必要
- 連作障害:あり
- 輪作期間:1年から2年
- キク科の植物
日当たり
日向を好みます。
生育適温
生育適温は15℃から20℃前後です。冷涼な環境を好む野菜です。
連作障害
キク科の植物で同じキク科の植物を1年から2年間育てていない場所に植えつけてください。
栽培期間
春菊の栽培期間は、春植えで種まきから収穫まで80日前後、夏から秋播きで60日から100日前後です。
畑の準備
- 適正土壌酸度はPh6.5~7.0
植え付けの2週間前くらいに苦土石灰や、消石灰などを畑に混ぜ込んで土壌酸度を弱アルカリ性からアルカリ性に調整しておきます。植え付けい週間前までに、堆肥と元肥を施してよく耕しておきます。適正土壌酸度は高めです。
堆肥と元肥には、牛糞や豚糞に鶏糞、化成肥料などを混ぜて使用するとよいでしょう。
土壌適正酸度
Ph6.5~7.0です。若干高めのアルカリ性の土壌を好みます。石灰を、若干多めに入れると良いでしょう。
畝
畝幅60cm~70cmくらいに条播きして栽培します。一般的に、成長とともに間引きして栽培していきます。
畑で栽培する場合は、敷き藁やマルチなどで栽培すると、土の跳ね返りを防ぎ、さらに雑草の繁殖を防いで除草の手間も省けます。
株間
- 条播きから間引いて栽培する
- 条間は20㎝から30㎝とって条播きする
- 草丈10cmで一本立ちさせる
- 最終的な株間は15㎝
- または、株間15cmで点播き(数粒づつ)することもできる
- 苗を植え付ける際は、かぶかん15cmで植え付ける
条間20cm~30cmで条播きから段階的に間引いていって、最終的な株間は15cmくらいで十分です。苗を植え付ける際も、株間は15cm程度で植え付けます。
種まきのコツ
- 株間15cm~20cmくらいで条播きする
- 株間15cm程度で畑に点播きすることもできる
- ポットにまいて苗を作ることもできる
条播き
畑に、棒状のもので、深さ1cmから2㎝くらいの植え溝を作ります。そこに種をパラパラと条播きして、土をかぶせて、鎮圧しておきます。そのあとは、成長とともに間引いて栽培していきます。
点播き
畑に株間15cmで、缶コーヒーの缶などを深さ1cm~2cmくらい押し付けます。その穴に、3から5粒の種をまいて土かぶせて鎮圧しておきます。
ポット播き
ポットに3から5粒の種を播いて、土をかぶせておきます。いずれの場合も種まきの後は、たっぷり水をあげてください。
植え付けのコツ
- 苗からも栽培はできる(植え替えもできる野菜です)
- 苗植え付け器などで、マルチの上から穴をあけて、水を注いでしばらく待ってから植え付ける
- どちらかとゆうと種から栽培するのほうが経済的です
植え付けは、通常通りで、植穴に水を入れて、水が土に浸透してから苗を植え付けます。
春菊の追肥
春菊は、根が浅く横に広がります。肥料焼けや肥料切れしないように注意して、随時条間に追肥してください。栽培初期には除草もかねて軽く土寄せしておくとすくすく育ちます。
1回目の追肥は、草丈が5㎝くらいに成長したころに、条間に軽く化成肥料を与えます。その後は生育を見て2週間後くらいおきに条間に施肥します。
- 肥料焼けしやすいの注意
- 1回目の追肥は、草丈5cmくらいに成長したころ
- 1回目の追肥後に軽く土寄せする
- 2回目以降の追肥は、株の生育を見て2週間に1度程度
- 追肥は条間に軽く行う
- 追肥は根を痛めないように、パラパラまいて軽く土になじませる
追肥の時期
1回目の追肥は、植え付けから約2週間後ごろ、草丈が5cmくらいに成長したころに与えます。
2回目以降は様子を見て2週間に1度くらいの割合で、1回目と同じ要領で与えます。
追肥の方法
追肥は、マルチなどがある場合は、軽くめくり上げて、条間に少量をまき、土寄せします。
春菊の摘芯
株立ちの品種の場合、草丈が15cmから20cmくらいに成長したら葉を4枚から5枚を残して先端を摘心します。摘心で従枝の成長が止まり、脇芽が次から次へと延びてきますので、それを順次収穫していきます。
春菊の水やり・トンネル・支柱・間引きなどやその他の作業
- 乾燥しやすいので、栽培期間を通じて注意が必要
- 冬場はトンネル栽培が必要
- 間引きながら成長させていく
水やり
水やりは、乾燥したらたっぷり水やりしてください。苗が定着してからも、根張りが浅く、意外と乾燥しやすいので注意が必要です。日照りの時期には水やりが必要です。
土寄せ
強い茎を作るためにも、株が小さい頃は、追肥の際に軽く土寄せをしておきます。根を痛めないように注意が必要です。
支柱
支柱は特に必要ありません。
トンネル
冬場の積雪時などには、トンネル栽培が必要です。また春や秋にも害虫から守るために、不織布などでトンネルを作って栽培すると効果的です。
その他の作業
特にありませんが、害虫や乾燥、土の跳ね返りなどで、病気の発生には気を付けてください。
間引き
間引きながら最終的に株間15㎝程度になるまで間引きます。
春菊の収穫
春菊の収穫時期の判断は、草丈を見ただけで分かるので簡単です。また、春菊には、株立の品種と株張の2品種があり、それぞれ収穫の方法が違います。
- 種まきから収穫までは春まきで80日、夏秋まきで60日から100日が目安
- 草丈が15㎝から20㎝くらいになったころが収穫適期です(株張り品種)
- 摘芯して脇芽を次々と収穫することができる(株立品種)
収穫時期
種播きから収穫までの期間は、春まきで80日、秋まきで60日から100日前後です。品種や気候によって若干の違いが出てきます。
収穫の目安
株張りの品種の場合、草丈が15㎝から20㎝くらいに成長したころが収穫の目安です。株立の品種の場合は、脇芽が15㎝~20cmくらいになったものから順次収穫できます。花が咲いてしまう前に収穫ししてしまいましょう。
収穫方法
株張り品種
株張り品種の場合、株を丸ごと収穫ハサミで根元から切り取るか、大きくなった葉を随時摘み取りながら栽培を続けることもできます。
株立品種
株立品種の場合、主茎を剪定してから出てくる脇芽を、剪定ハサミで切り取って収穫していきます。
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