わたしの家庭菜園手帳

イチゴの育て方・植え付け、用土や株間、追肥や摘芯、収穫などの栽培管理

イチゴの育て方・植え付け、用土や株間、追肥や摘芯、収穫などの栽培管理

イチゴ栽培の特徴

イチゴはバラ科の野菜です。多年草で、同じ株で翌年もそのまま育てることもできますが、2年目以降の株は、大きく成長しますが、収穫量も実の大きさも満足したものができない傾向にあり、さらに害虫やウイルス性の病気の発生もありよくあるため、毎年株を更新して育てられることが通常です。株の更新は、株からランナーと呼ばれる線状の茎が伸びて、その先に新しい芽が出て、株から離れたところに根を付けて、新しい株ができるのですが、そのランナ―を切り取って株を更新します。

ランナーからは、またランナーが出て株がどんどん増えていくのですが、ウイルス性の病気のどの影響の少ない、出来るだけ親株から離れた、孫カブ以降を使うとうまくいく場合が多いようです。自然に受粉することもできますが、きれいな形のイチゴを作るためには、人工授粉が必要です。

  1. 多年性で一度植え付けると株を更新しやすい
  2. プランターでも簡単に栽培できる
  3. きれいな形のイチゴを作るためには人口受粉が必要
  4. ランナーが伸びて株が自ら株の更新をしてくれる
  5. 連作障害はあるので株の更新時は注意が必要

イチゴの栽培カレンダー

イチゴの植え付け

栽培環境

  1. 日向を好む
  2. 生育適温は17℃~20℃くらい
  3. 連作障害:あり
  4. バラ科の植物
  5. 輪作期間:3年

日当たり

日向を好む野菜です。

生育適温

17℃~20℃前後で、秋に植えつけて、冬越しして春に収穫します。

連作障害

バラ科の植物で、連作障害があります。輪作する際は3年バラ科の植物を栽培していない畑で栽培するのが好ましい。

栽培期間

定植から収穫まで約200日です。

畑の準備

植え付けの2週間前くらいに苦土石灰や、消石灰などを畑に混ぜ込んで土壌酸度を弱アルカリ性に調整しておきます。植え付けい週間前までに、堆肥と元肥を施してよく耕しておきます。



堆肥と元肥には、牛糞や豚糞に鶏糞、化成肥料などを混ぜて使用するとよいでしょう。

  1. 適正土壌酸度はPh5.5~6.5

土壌適正酸度

Ph5.5~6.5

畝幅60cm~70cmくらいで高畝が好ましい。畑で栽培する場合は、実に土がはねてかからない様にマルチや敷き藁をひいて栽培します。

株間

  1. 株間・条間は50cmから60cm

株間は50cmから60cmくらいです。

植え付けのコツ

  1. ランナーの位置で、実がなる方向をコントロールできる

収穫期が終わったころから夏場にかけて、イチゴの苗からはランナーと呼ばれるつるが出てきます。イチゴの苗は自ら、ランナーの先に新しい株を作って、そこから新しい根を張って株を更新しようとします。

去年育てたイチゴの苗から出たランナーについ出来た更新苗を植え付ける場合、収穫がしやすいように植え付けるコツがあります。イチゴには、苗のランナーが付いていた方向とは真逆の方向に花房が出て、そこに実がなる性質があります。植え付ける際は、ランナーのついていた真逆の方向を、外に向けて植え付けると収穫の際、外に向かって実が付き収穫がしやすくなります。

イチゴの追肥

イチゴは浅く根を張ります。追肥の際にスコップなどで株元を掘ると根を痛めやすいので注意が必要です。株の周りに化成肥料などをパラパラとまいてやるといいでしょう。

  1. 1回目の追肥は2月の中旬ごろ行う
  2. 以降、月に1回から40日に一度くらいの割合で収穫終了まで追肥する
  3. 根を痛めないように、地上にパラパラと肥料をまくだけでよい
  4. 追肥場所は、株元から外に向かって施肥していく

追肥の方法

月に一度から40日に一度の割合で、株元に約50gの化成肥料を地上にパラパラまく。追肥場所は徐々に外側に向かって追肥場所を変えると良いでしょう。



イチゴのトンネル・支柱・間引き・受粉などやその他の作業

  1. 形のいいイチゴを作るには人工授粉が効果的です
  2. 土の跳ね返りを防ぐためにマルチや敷き藁が有効です
  3. ランナーを定着させて、来年の株を更新をすることもできる

支柱

必要ありません。

間引き

必要ありません。

人工受粉

自然受粉でも実はなりますが、イチゴは、雄蕊と雌蕊がある全体がまんべんなく受粉しなければ、形のいいイチゴはできません。

花の雄蕊と雌蕊をまんべんなく筆などで軽くなでて、人工授粉してやるときれいな形のイチゴができやすくなります。

その他の作業

イチゴは、ランナーと呼ばれる、株から伸びた茎の先に新しい子株を作ります。ランナーの先からは根を出して、親株から離れた場所に、根を張って子株を作ります。



また、この子株からもランナーを出して、孫カブを作ります。孫カブ以降の株の根が定着したころに、ランナーを親株から切り離して、新しい苗が出来上がります。この苗を新しい畑に植えつけると、来年も継続して栽培をすることができます。

イチゴの収穫

イチゴの収穫期は、品種によって若干異なりますが、通常は5月~6月ごろが旬と呼ばれています。開花から30日ぐらいで実全体が赤く熟したものから収穫はさみでへたごと切り取ります。

 

  1. 収穫期は5月~6月ごろ
  2. 開花から30日ごろで、実が熟して赤くなったら収穫
  3. 収穫期を逃すと、アリやナメクジが出やすいので早期収穫を心がける

収穫時期

5月~6月ごろが収穫期です。

収穫の目安

開花からは約30日で収穫できます。実赤く熟したものから随時収穫していきます。梅雨に入ると、ナメクジやアリなどの被害を受けやすいので、早期収穫を心がけましょう。

収穫方法

赤く熟した実を。へたごとハサミで摘み取ります。

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