サツマイモ

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甘いサツマイモの育て方|植え付け方法、元肥、追肥、水やり、つる返しなどの栽培管理から収穫の仕方と貯蔵法など

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栽培の特徴

種類 科目 土壌Ph 連作障害 栽培難易度
サツマイモ ヒルガオ科 5.5~6.0 なし ☆☆

基本情報

  • 科名属名:ヒルガオ科サツマイモ屬
  • 原産地:中南米(メキシコなど~ペルーの熱帯地方)
  • 草丈樹高:つる性(地上部)
  • 特徴:肥大した根を収穫する
  • 日照条件:日なた
  • 生育適温:25℃から30℃
  • 水やり:必要なし(日照りが続く時は様子を見てください)
  • 植え付け:苗(差し穂:つるを切ったもの)を5月~6月ごろに植えつける
  • 収穫期:10月初旬~12月月初旬
  • 種イモの植え付けから収穫までの期間:110日~150日前後

サツマイモ栽培ポイント

サツマイモ栽培のポイントは、

  • 植え付け方法
  • 適正気温(植え付け時期など)
  • 連作障害
  • 肥料の量
  • つる返しやつるの剪定
  • 収穫時期の目安

などです。

それぞれその都度、順を追って説明していきますがここでは

植え付けの方法と気温、連作障害などを説明しておきます。

植え付け方法

植え付けの方法には2種類あります。苗を斜めに差す斜め植えと垂直に挿す垂直植えです。(そのほかに深めの溝を掘って苗を寝かせて植える方法「舟底植えと水平植え」などがありますが、今回は一般的で簡単な2つの方法を記載しています)

サツマイモ

斜め植え

支柱などの棒を地面に斜めに挿して穴をあけ、あけた穴に苗を指して植え付けます。垂直植えよりも斜め植えのほうが一般的で、細長い芋ができます。収穫量も垂直植えよりも斜め植えのほうが多いのが特徴です。

サツマイモ

垂直植え

垂直植えは、棒を垂直に挿して植穴を開けて苗を挿す方法です。丸い芋が出来やすく収穫量は少なめです。

サツマイモ

サツマイモ

生育の適温は25℃から30℃です。高温を好む植物です。

連作障害

連作障害はありません。

栽培スケジュール

サツマイモ

畑の準備

サツマイモは暖かく日当たりがいい場所で、通気性のいい乾燥した土を好みます。つるボケしやすい植物で痩せた土地を好みます。畝は出来るだけ高畝にしたほうが水はけがよくなります。

土つくり

  • 適正土壌pHは5.5~6.0です。
  • サツマイモは弱酸性から弱アルカリ性の土壌を好みます。
  • さらに7日から10日前までに、堆肥を施し深く耕します。堆肥の目安は1㎡あたり約2kgの完熟牛糞たい肥です。あまり肥料を与えすぎるとつるボケしてしまいます。元肥は少な目にしましょう。前に何かを育てているところに植える場合は無肥料でも大丈夫です。
  • 十分い根を広げて肥大挿せることができるように25cm~30cm以上深めに耕します。
  • 畑の石や木片など根の障害になるようなものは取り除いておきましょう。

畑の準備

畝立て

  • 幅60cm高さ10cmほどの畝を立てマルチを張ります。
  • マルチを張ることで土の跳ね返りによる病気を防ぎ、土を保温し生育を促進んしてくれます。
  • マルチはなくても大丈夫です。土寄せや、追肥の時はマルチがないほうが便利ですが、雑草が生えやすかったり、地温が上がったりで生育にはマルチがあったほうがいい場合が多いようです。

栽培管理

差し穂苗の準備

苗は園芸店などで差し穂を購入します。差し穂は長さが15㎝~20㎝くらいで節が4から5節あるものを選びます。

サツマイモ

今回使った差し穂は見切り品で、枯れかけていましたが大丈夫でした。浅く水を張った容器にしばらくつけておくと少し元気になりました。

サツマイモ

サツマイモの植え付けと株間

種イモは、畑に株間35cmほど確保して植え付けます。マルチを使っている場合は、マルチを突き刺して、ひとつの植穴に1本づつ植え付けます。植え付け方法には、先に説明している斜め植え、垂直植え、水平植え、舟底植えなどがあります。

注意

不定根(サツマイモができる根)がたくさん出来るように3節から4節が土に埋まるように植え付けるのが収穫量を増やすポイントです。

サツマイモ

植え付け後の水やり

植え付け後の水やりは不要ですが、植え付けて間のない頃には一度水やりしてやると根張りを促進できます。そのあとは基本的に不要です。

サツマイモ

サツマイモの追肥

サツマイモには空気中のチッソを固定するアゾスピリラムという微生物が共生しています。サツマイモが自分で栄養分を作り出すので肥料は必要ありません。追肥は行わずもと妃のみで栽培できる植物です。追肥を与えすぎるとつるボケして満足な収穫ができなくなる事があるので注意が必要です。

サツマイモ

つる返し

サツマイモ栽培のポイントの一つがつる返しです。つるが伸びてきて、つるが地面につくとそこからも根を出します。

植え付けたところ以外から出てきた根にもサツマイモができて、養分が分散されるので肝心な植え付けたところのサツマイモが肥大しなくなるので植え付けたところ以外からは根をだささないようにしなければなりません。地面との接地面に出た根をはがしてつるをひっくるり返す作業が必要です。この作業のことをつる返しと呼んでいます。何度かつる返しをして根が張るのを防ぎましょう。

サツマイモ

つるの先端を持ち上げて根をはがしてひっくり返します。

サツマイモの収穫

土中にある芋の状態は見えないので収穫は比較的難しい野菜です。植え付けた日付けから逆算して収穫予定日あらかじめ予定しておくと便利です。通常は110日から120日ぐらいで収穫できますが、品種にあった栽培日数から収穫日を決めておきましょう。収穫日が遅れると芋は大きくなりますが、色が悪いサツマイモになります。

サツマイモ

収穫の1週間ほど前につるを刈り取っておくとでんぷんが増して甘いサツマイモが収穫できます。

サツマイモ

また、収穫後に乾燥させるため晴れた日の午前中に収穫して、そのまましばらく畑に寝かしておいて表面が乾いてから保存してください。

サツマイモ

サツマイモの保存方法

サツマイモ

サツマイモのの主成分は炭水化物ですが、収穫後すぐのころにはでんぷん状態で甘くありません。でんぷんを糖化させるために収穫後1から2週間ほど貯蔵してから食べると甘さが増します。

低温で糖化させると腐りやすくなるので冷蔵庫で保存することはできません。また、15℃を超えるくらいから芽が出始めるので、11℃~14℃くらいで保存するのがベストです。サツマイモは収穫後も呼吸しているので密封してしまうと腐りやすくなります。新聞紙にくるんで段ボールの箱などに入れておくと割と長持ちします。

 サツマイモのコンパニオンプランツ

〇 混植に適している植物 GOOD

赤しそ

赤しそが過剰な肥料分を吸収してつるボケを防ぐ効果があります。また葉の赤色が、サツマイモを食害するアカビロウドコガネの接近を妨げる効果があります。

レンダリング大

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