栽培の特徴
種類 | 科目 | 適正土壌pH | 連作障害 | 栽培難易度 |
ササゲ | マメ科 | 6.0~7.0 | あり 輪作3年 | ☆☆☆ |
アブラムシがつきやすかったり、支柱設置の作業がある分☆3つですが、多収穫でそれ以外はそんなに難しくはありません。
ササゲの基本情報
ササゲはマメ科ササゲ属。つるありとつるなしの種類がある一年草で実を食する野菜です。高温乾燥にも強く温暖な気候を好む植物で、原産地はアフリカと言われています。
- 科名属名:マメ科ササゲ属
- 原産地:アフリカ
- 分類:一年草,耐寒性,つる性(つるなし品種もある)
- 日照条件:日なた
- 生育適温:20~30℃
- 樹高:草丈(150~200㎝)
- 種まき期:4月中旬~7月上旬
- 収穫期 7月から9月
- 植えつけから収穫までの期間 タネまきから90日
- 開花から収穫の期間:約10日から15日くらい
- 連作障害:あり3年程度
ササゲの代表的な品種
三尺ササゲ 十六ササゲ
三尺ササゲにはつるが長いつる性と、つるなしの2種類がある。地域によって「長ささげ」、「十八ささげ」、「十八豆」、「十六ささげ」、「ふろう豆」、「ほろ豆」などとも呼ばれています。
あまり見慣れない形ですが適度に刻んで胡麻和えなどにして食べると何とも言えない食感が味わえます。十六ササゲはインゲンと似ていますが、実は別種に属する別の野菜ですが育て方はインゲンと同じです。
栽培のコツ
栽培日数や適温など
ササゲの栽培日数は品種によりますが通常150日前後です。生育の適温は20℃~30℃で、温暖な環境を好みます。
連作障害
ササゲはマメ科で連作障害が出やすい野菜です。マメ科の植物との連作は避け、最低2年から3年は開けて栽培しましょう。
栽培スケジュール
畑の準備
土つくり
- 種まきの2週間ぐらい前に畑に苦度石灰をまき土壌を中和し、よく耕しておきます。土壌が酸性に傾くことを嫌いますので苦土石灰を多めにまいておくといいでしょう。(100g/㎡ぐらい)適正土壌pHは6.0~7.0です。
- さらに7日から10日前までに、元肥を施し深く耕します。元肥の目安は1㎡あたり約2kgの牛糞完熟たい肥です。同時に化成肥料を施肥しておくといいでしょう(8-8-8 50g/㎡くらい)。
- あまり追肥を多用すると、つるボケをおこして実成が悪くなる場合があります。化成肥料30g/㎡くらい。
- 畑の石や木片など根の障害になるようなものは取り除いておきましょう。
畝立て
- 水はけを良くするために、幅60cm高さ10cmほどの畝を立てマルチを張ります。
- マルチを張ることで土の跳ね返りによる病気を防ぎ、土を保温し生育を促進んしてくれます。
栽培管理
株間と種まき
- 植え付けは標準的な品種で条間60cm,株間30cm~40cmぐらい確保して、マルチに穴をあけておきます。
- 直まきの場合は缶珈琲の底などを、マルチの穴から土に押し付けて植穴を作ります。1か所に3粒くらいづつ点播きし、1cmから2cmほど軽く盛り土しておきます。
- 発芽後は本葉が出たら2本ないし1本立ちにして育てます。
- たっぷり水を与えておきましょう。
- ポットまきの場合は、本葉2から3枚の時に2本立ちにして、2本立ちのまま定植します。
- 種まきから植え付けまでは20日から30日程度です。
トンネル
- 苗が小さいうちは鳥や害虫から守るために不織布のべたかけやトンネルを作っておくと、冷間対策にもなります。
支柱
つるがある程度伸びる前に支柱を立てて上に伸ばす準備をしておきます。
支柱の立て方にはいくつかの方法がありますが、支柱の立て方をまとめておきましたので参照してください。
間引きと追肥
- 本葉2~3枚のころに1回目の間引きを行います。発芽遅れの苗や害虫被害にあった苗を間引きます。
- そのころに1回目の追肥を行います。1㎡あたり30gから40g程度を目安に施肥し土をかぶせておきます。
- 本葉が5~6枚のころ2回目の間引きを行い1か所に1株にします。間引いた苗は間引き大根として利用できます。
- そのあと2回目の施肥を行い(1回目と同量程度)土寄せしておきます。
収穫
- 品種にあった栽培日数を目安にさやがよく太ったものから順に収穫していきます。
- 畑に長く放置していると、さやが枯れて種を作ってしまいます。収穫時期を逃さないようにしてください。
コンパニオンプランツ
〇 混植に適している植物 good
野菜類
- パセリ(セリ科) つるの日陰でよく育つ
- トウモロコシ 支柱代わりになる
- セロリ(セリ科) セロリの臭いがアブラムシを遠ざける
花類 ハーブ類
- マリーゴールド(虫よけ)
- サルビア(虫よけ)
- カモミール(虫よけ 野菜を元気にする)
- ミント(虫よけ)
〇 前作に植えるとよい植物 good
- トウモロコシ
- マリーゴールドなど
× 混植に適さない植物 bad
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- マメ科の野菜はきゅうり・スイカ・ニンジンなどと混色するとセンチュウ類を増殖させる可能性があります。特にきゅうりとは最悪の組み合わせになります。
- ネギ ネギ類はインゲンの生育を妨げる
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