どんな苗でもそうですが植え付けるときに、まず初めに気になるのが「株間をいくらとればいいのか?」ではないでしょうか。適正な株間っていったいどうやって決めればいいのでしょうか?
適正な株間は植える野菜や植物の種類によっても違うようで、一般的にその植物の草丈や樹高、どれだけ横に広がって成長するかによってある程度は予想がつくでしょう。通常、地上部で草木が横に枝葉を広げた分だけ地下部では根が広がっていることが多いので、地下部で根が互いに干渉しあわないようにするほうが植物にはいいようです。今日はナスを植え付けたのですが、ナスの場合は一体どれだけ株間を取ればいいのでしょうか?
ナス栽培するときの株間を決める要素
ナス栽培の株間を考える前に、先にも軽く触れましたが野菜の株間を決める法則を自分なりにまとめておきました。野菜といってもたくさんの種類があるのですが今は夏野菜の季節なので、今回の内容では夏野菜を中心に取り上げることにしました。
野菜栽培一般の株間についてのまとめ(夏野菜について)
野菜栽培の株間を決める要素は、根張りの広さと草丈、枝葉の広がりなどですが一般的ではないでしょうか。夏野菜の代表的なものを上げると、ナスやトマトなどのナス科野菜、キュウリなどのウリ科野菜、トウモロコシなどのイネ科野菜などがあります。トウモロコシの場合は人工授粉の関係で株間を詰めて密集栽培するのが効果的とされています。他にも実に多くの野菜が栽培できるのが夏野菜栽培の特徴です。株間を決める要素をまとめると、、、、、
- 成長した時の樹高、草丈
- 根の張り方の特徴
- 枝葉の広がり
- 受粉の方法
- 土の量
一般的に苗を植え付けるときの株間の考え方は以上の5つのポイントを考慮して決められているようです。以上のことを踏まえてナスの適正な株間について考えていきたいと思います。
ナス栽培の株間について
ナスの根張りの特徴
根張りは野菜の種類によってだいたいよく似ています。科ごとに示すと、ナス科は深く根を伸ばし、ウリ科野菜は浅く横に広く根をはらします。トウモロコシは比較的縦に根を伸ばし、アオイ科のオクラなどの根は直根性と呼ばれ、太い一本の根がまっすぐ下に伸びていきます。
今回のタイトルにあるナスの根張りは深く、また枝の成長とともに少しづつ横に広がっていきます。一般的にナス科野菜の根は比較的細く繊細で密度が高いのが特徴です。
余談ですが、追肥の際は株の中心から横に徐々に広げながら行うのですが、支柱の棒などでついて深めの穴をあけて、土の奥深くに施肥するように心がけないといけません。ナスの追肥については追ってお伝えしたいと思いますが、今回は株間についてがメインテーマです。
ナスの草丈、樹高について
ナスは成長すると背丈が1m以上になります。7月に切り戻すと樹高は低くなりますが、切り戻すことなく栽培を続けると株自体がかなり大きむ成長してしまします。一部の野菜をのぞいてだいたいの野菜は葉に十分な日光を当ててやらないとうまく成長してくれません。
ほぼすべてのナス科の野菜は日光を好む野菜なので、背丈が高くなりすぎて、株間が短ければ葉にああたる日の光をさえぎってしまい成長が妨げられます。
ナス栽培の場合は、うまく日光を当てて光合成できるようにして、栄養が実に行き届くように剪定しながら栽培するのが重要なのですが、剪定の仕方についてもあとの記事で追って紹介していきたいと思います。
ここでは成長して背丈が高くなって、枝が広がった時のことを考えて株間を十分にとって植え付けることを心がけていきましょう。
ナスの受粉
野菜の種類によって、トウモロコシなどは受粉の方法が独特で株間を密集させて植え付けたほうがいい野菜もありますが。ナスの受粉については株間とあまり関係がありません。ナスの受粉はほぼ100%自然受粉してくれるのでよく「ナスに無駄花はない」といわれるくらいです。逆に摘花してもいいくらいではないでしょうか?
株あたりの土の量
プランター栽培などで土の量が制限されている環境や株間が短く株あたりの土の量が少なすぎた場合は、その土の量が苗が摂取する栄養分に大きく影響するため栄養不良になりがちです。株あたりの土の量は大切な要因です。
栄養が行き届かなくなると「石ナス」などと呼ばれる硬く変色したナスになってしますでしょう。肥料のきき具合は花の中心にある雌蕊の長さで分かります。追肥の方法や時期などは別の機会に書いてみたいと思いますのでその時はリンクを張っておきます。
ナスの株間まとめ
以上のことを踏まえてナスの株間は一体いくつとればベストなでしょうか?週末菜園や家庭菜園ではどうしてもスペース的に余裕がありません。株間は出来るだけ詰めてたくさんの苗を植えてみたいのが常ですが、今まで書いた来た理由で野菜によってその適正な株間を取って植え付けることが大切であることがわかってきました。ナスの場合根張りの特徴や枝葉の成長から株間は最低でも50cmは必要です。
できれば60cm取ればいいのですがそれは仕立て方によって解決してくれます。毎年55cmの株間で植え付けて問題はなかったのですが、今年は50cmの株間で真っすぐに上の真ん中に植え付けました。今年は仕立て方を少し工夫したいと思うので興味のある方はそちらの記事もお楽しみください。6月半ばにはアップできると思います。ここまでご覧いただいてありがとうございます。ご興味がある方はこのページをブックマークなどして再度訪れていただけると嬉しいです。続く、、、、、