不注意でトマトの主茎や葉を折ってしまったことってありませんか?生長点が落ちてしまうとか?わたしの場合、誘引作業の時とか脇芽かきの時とか、せっかくここまで順調に美しく育ってくれているのに、不注意で手が茎や葉にあったて、折ってしまうと心まで折れそうになったりします。でも安心して下さい。トマトの場合、よっぽど根元から取れない限り生長点は復活する場合が多いのです。
トマトの生長点が落ちてしまった
2018年6月15日(金)
トマトの露地栽培中ですが本日異常が2点確認されました。一つは、花房の頂点から葉が出てきました。これは典型的なチッソ過多による症状で、今回は触れないでおきます。窒素過多の時の対処方と予防は、後日報告することにして、今回は茎や葉、特に生長点である主茎や側茎が折れてしまった時の対処法についてのお話です。
写真でも見ていただけると思いますが、今回折れて落ちてしまったのは、まさに生長点です。2本仕立てに育てている主茎の先端5㎝~8cmくらいのところから取れて落ちてしまっていました。
トマトの生長点が消えた原因
今回な場合、英頂点がなくなってしまった原因については不明です。見つけたときには、既に消えてなくなっていました。事故なのか病気なのかわかりませんが、折れたところが若干茶色くいろずいているのが気になります。
折れた傷口に薬品を塗る?
折れた傷口から病気が入っていくって聞いたことありませんか?トマトの脇芽かきは晴れた日にするほうがいいとかよく聞きますよね。それは晴れた日だと傷口が乾きやすくふさがりやすいからだと思うのですが、それはトマトの主茎などが折れてしまった時も同じです。乾かしておけば自然に傷口はふさがります。ツツジなどの庭木が折れてしまったり剪定して大きな枝を切り落とした時などには、トップジンMペーストなどを塗っておかにといけませんが、トマトの茎が折れても、トップジンMペーストのような殺菌剤を塗っておく必要はありません。傷口が自然にふさがるのを待ちましょう。
トマトの茎が生長点付近で折れてしまった時の対処方
今回のようにトマトの茎が生長点付近で折れてなくなってしまってもあわてる必要はありません。
傷口
傷口から病気が入らないように薬品を塗る必要もありません。自然に乾くのを待ちましょう。脇芽をかいた時と同じように、乾けば傷口は自然にふさがります。
上の写真は以前、誤って葉を根元から折ってしまったところです。トマトの葉はちょっとあたっただけですぐに折れてしましまいます。傷口はふさがり脇芽が伸びてきています。この脇芽ももうすぐ摘み取る予定です。このようにトマトの傷口は、よっぽどでない限り自然にふさがってくれます。
生長点が折れてなくなってしまった場合
と元の生長点である主茎が先端付近で折れてなくなってしまった場合は、慌てなくても大丈夫です。折れたところの近くに脇芽が出てきていないか、またはこれから出てきそうなところはないかと見渡してください。
脇芽を利用する
折れた茎に脇芽が出ていたらそれを利用して、新しい主茎として育てましょう。またまだ脇芽を取っていない葉があれば、これから出てくることに期待できます。今回はちょうど折れたところに葉があって。そこから脇芽が出てきました。
これを伸ばしていってもいいのですが、今回はもう一段下に取っていなかった脇芽があったので、別に予備でのこしてあったのではないのですが、こちらを利用することにします。理由は、少しでも下から始めたほうが支柱の高さの先までの距離を確保でき、長く育てられるからです。脇芽なので花芽が付くまで距離が必要なので、下の脇芽からのばし始めます。
右下の脇芽です。近寄ってみると
これを新しい主茎としてのばします。ちょうどいいところの脇芽を残しておいてよかったです。脇芽かきは、養分の分散をコントロールする作業として大切な作業ですが、もしもの時のために常に1本予備の主茎用として残しておくのも頭に置いておいたほうがいいですね。