栽培の特徴
種類 | 科目 | 適正土壌pH | 連作障害 | 栽培難易度 |
ヤツガシラ | サトイモ科 | 5.5~6.5 | あり3年~4年 | ☆☆ |
基本情報
- 科名属名:サトイモ科タロイモ類
- 原産地:熱帯アジア
- 草丈樹高:50cm~1.5m 地上部
- 日照条件:日なた
- 生育適温:20℃から30℃
- 発芽適温:15℃から30℃前後
- 水やり:乾いたらたっぷり水やり
- 種まき期:家庭菜園では苗から育てるられる場合が多い
- 植えつけ期:4月中旬~5月初旬
- 収穫期 10月下旬ごろから (早生種は9月)
- 植えつけから収穫までの期間 180日~200日以上
栽培のコツ
栽培期間や適正気温
ヤツガシラの栽培期間は長く180日~200日以上です。
生育の適温は20℃から30℃です。熱帯地方が原産で、水を欲しがる野菜です。寒さに弱いので霜が降り頃には収穫が終了しているようにしてください。
連作障害
ヤツガシラは連作障害が出やすい野菜です。3年から5年は同じサトイモ科の植物を栽培していなし場所に作付けしてください。有機肥料の加減などで、当然、連作障害が出ない場合もありますが、連作により収穫量が激減する場合がありますので、できれば連作は避けたいところです。
栽培スケジュール
畑の準備
土つくり
- 植え付け2週間ぐらい前に畑に苦度石灰をまき土壌を中和し、できるだけ深めによく耕します。適正土壌pHは5.5~6.5です。
- さらに7日から10日前までに、元肥を施し深く耕します。元肥の目安は1㎡あたり約2kgの完熟たい肥です。同時に化成肥料を施肥(1平米あたり150g程度)しておくといいでしょう。
- 里芋の栽培は長く、途中であまり追肥しませんので、多めに堆肥を入れておくことをお勧めします。
- 畑の石や木片など根の障害になるようなものは取り除いておきましょう。
畝立て
- 幅60cm高さ10cmほどの畝を立てマルチを張ります。
- マルチを張ることで土の跳ね返りによる病気を防ぎ、土を保温し生育を促進んしてくれます。
- マルチはなくても大丈夫です。土寄せや、追肥の時はマルチがないほうが便利ですが、雑草が生えやすかったり、地温が上がったりで生育にはマルチがあったほうがいい場合が多いようです。
栽培管理
種イモの植え付けと株間
- 植え付けの株間は、畝幅90cmの畑で2列、40cm~50cmぐらい確保して、マルチに穴をあけて植えつけます。
- 一つの植穴に対して、種イモ1つづつ、芽が出るほうを上にして7cm~8cmの深さで植えていきます。
ヤツガシラの芽出し作業
ヤツガシラは、畑に植えつける前に、個別にポットに植えつけて芽だしておくと確実に植え付けることができます。直接植え付けると発芽せずに種イモが腐ってしまう事がありますが、事前に大木免ポットに植えつけて芽出ししてから植え付けることで、発芽を確実にすることができます。
芽出しの仕方
- ポットに土を半分くらい入れます。
- 芽が出る方向を上にして種イモを置きます。
- 種イモが完全にかくれて、上に3cm~5cmくらい土が乗るように、土をかぶせます。
- 土をかぶせたらたっぷり水やりします。
- 苗ができるまで、乾燥させないように適度に水やりをしてください。
追肥と土寄せ
通常、子芋が親芋の上に出てきます。芋の部分(実際は地下にある茎が肥大したもの)が土から出ていると青く成ってしましますので、土寄せでカブ元を覆いながら栽培していきます。土寄せは大切な栽培管理になります。
1回目の追肥と土寄せ
一回目の追肥は、本葉は2~3枚になったころ行います。一回の追肥量は、1平米当たり化成肥料で50gから60gぐらいを目安に株間に埋め置くように与え軽く土をかぶせておきます。追肥したらカブものにも軽く土寄せしておきます。
2回目以降の追肥と土寄せ
本葉5枚から6枚のころ2回目の追肥をします。畝の真ん中「株と株の間に施肥して土をかぶせておきます。また。その時も同時に株元に土寄せしておきます。
3回目以降の追肥と土寄せ
6月の下旬ごろ3日回目の追肥をします。今度はカブの外側に同じように施肥して、土寄せしておきます。
乾燥対策
7月ごろから親芋が大きくなります。ヤツガシラは熱帯の植物で大変水を欲しがる野菜です。乾燥には弱いので夏場は敷き藁やマルチなどで土を乾燥させないように注意してたくさん水やりしてやりましょう。
収穫
寒さに弱い
里芋は寒さには弱い野菜です。霜が降りる前に掘り起こして収穫しておきましょう。
収穫後の貯蔵
収穫したヤツガシラは水はけのよい畑の端に深さ60㎝くらい以上の穴を掘って埋めておくと、翌年の種イモとして4月まで保管できます。食べきれなかった食用の親芋も同じように埋めておいて、食べる量を掘り起こしながら消費することができます。畑にそのまま置いておくと、寒さで腐ってしまう場合が多いので、掘り起こして深く埋めておいたほうが安全です。
コンパニオンプランツ
〇 混植に適している植物 good
野菜類
- エダマメ(互いに成長を助ける)
- ラッカセイ(互いに成長を助ける)
- 茗荷(みょうが)