メロンのプランター栽培の続きです。これまで3回にわたりメロンのプランター栽培をレポートしてきました。これまでの内容はこちらの過去記事をご覧ください。
同じウリ科の植物のカボチャやズッキーニなどの場合、一般的に人工授粉することが多いと思います。カボチャやズッキーニの花は、雄花も雌花も比較的大きくて人工授粉しやすいのですが、メロンはどうでしょうか?
こちらはかぼちゃの雌花です。
雌花のこのように大きくて人工授粉しやすいですよね。
キュウリやスイカ、ゴーヤなどももウリ科の野菜ですが、カボチャの花と比べると、小ぶりです。キュウリやゴーヤは人工授粉しないのが一般的ですが、スイカの場合は基本的に人工授粉が必要です。
こちらはゴーヤの雌花です。
小さいので人工授粉するのはかなり細かい作業になります。難しいので私はやりません。
いつも失敗します。スイカも花は比較的小さいのですが、ゴーヤほど繊細ではありません。スイカの場合人工授粉しなかったら、ほとんど結実してくれないか、結実しても一つの奈根に1個か2個です。スイカの場合、基本的に受粉作業が必要です。ゴーヤときゅうりは人工授粉不要です。
それではメロンはどうでしょうか?
メロンの人工授粉は必要か?
メロンの花はゴーヤほどではないですが、小さい花です。
メロンの花は、立体栽培で育てる場合、比較的自然に受粉し安いので今回は自然にまかしました。結果、見事に自然授粉してくれました。
こちらは7月半ば(7月15日)の写真です。
このメロンが7月の30日にはこのようにメロンらしくなってきました。
今回はうまく受粉できましたが、メロンも確実に結実させるためには、人口受粉したほうがいいようです。
メロンの人工授粉の仕方
メロンの人工授粉の仕方については、カボチャやスイカなどと同じ要領です。
人工授粉の方法
①雄花と雌花が同時に咲いていることを確認します。
②メロンの人工授粉の方法は、開花した雄花を摘み取り、花びらを取り外します。
⓷開花している雌花に花びらを取り除いた雄花の雄蕊(おしべ)をつけて花粉を雌花の雌蕊(めしべ)につけてやります。これで受粉完了です。
雌花はあるけど雄花がなかったり、雄花ばっかり咲いて雌花がなかったりして、せっかく花が咲いても実をならせられない時があります。できれば複数の苗を植えて一度にたくさんの雌花と雄花を咲かせたいところです。また、受粉作業は早朝から午前10時ぐらいまでに行うといいとされています。
人工授粉の方法は簡単ですが、ではどの花を結実させたらいいのでしょうか?とこで摘芯したらいいのでしょうか?メロンの仕立て方をもう一度振り返ってまとめておきました。
メロンの仕立て方まとめ
摘芯
摘芯は、人工授粉とともに、メロンの栽培では大変重要な作業になります。一般的には、子づる2本仕立てで4果実摂りにして育てます。
今回は3本で強引に育てました。
①親づるの摘芯
メロンには、親づるに実をあまりつけない性質(雌花がつきにくい)があります。親づるは4から6節くらいのところで摘芯します。
栽培初期の重要な作業です。
②子づるの剪定
親づるの摘芯で子づるの勢いが増します。子づるは放任すると収拾がつかなくなり、実に養分がいきわたらなくなりますので、勢いのいい子づるを2本残して、ほかの孫づるすべては摘み取ります。
子づるをのばしていきますが、子づるは25節目前後で摘芯します。
(そのころには孫づるが伸びてきています)
ちょうど支柱の上のほうで摘芯できました。
③孫づるの処理
子づる11節目から15節目くらいに出た元気な孫づるを2本残して、それより下についた孫づるは早めに摘み取っておきます。
11節以降でのこした孫づるに咲いた雌花(めばな)に受粉して、その後、その孫づるは、受粉した実から次の節に出た葉を1枚残して摘心します。
孫づるは2本の子づるにそれぞれ11節目以降に2づつのばし、着花した雌花に受粉し、1本の苗で4個の実をならすことになります。
ここで受粉します。
メロンの摘果は必要ですか?
メロンを育てるとき一つの苗からいくつ収穫できるのでしょうか。メロンは一つの苗に多くの花が咲き実がなりますが、すべての実を大きくすることはできません。摘果が必要です。
摘果(実の間引き)
1つの株でいくつの実を育てるかは大変重要です、メロンの場合通常1本の苗から4個を目標に行います。
様子を見て摘果します。
一つの子づるに2つぐらいが理想です。たくさん実をつけても養分がいきわたりません。プランター栽培の場合、一つの苗に2つぐらいでもいいくらいです。
今日はここまでです。次回はいよいよメロンの収穫です。続く、、、、、