4月後半から5月、6月にかけて夏野菜の植え付けが全盛期に入ります。ホームセンターや園芸専門店に並んでいるたくさんの夏野菜の苗の中から厳選して買って帰った苗を畑やプランターに植えつける作業です。いよいよ夏野菜の栽培の始まりです。
正確には約1カ月前の土作りから始まっているのでしょうか?どちらにしてもいよいよって感じが実感できるのは植え付けからのように思います。数ある夏野菜の中でもナスは最もポピュラーな夏野菜の一つで、仕立て方や剪定、追肥の仕方などを理解すれば育てやすい野菜です。
ナスの植え付け
ナスの植え付けはシンプルで一般的な苗の植え付けとほとんど変わりません。はじめから支柱を立てることもいらないので株間だけ設定しておけば後は畑に植えつけるだけで完了です。詳しい植え付けに関しての情報はナスの育て方ページをご覧ください。過去記事のリンクを下に張っておきますのでそちらからどうぞ。
ナス栽培ではまず仮支柱を立てましょう
ナスの仕立て方は2本、3本、4本仕立てと様々ですが、通常は3本仕立てにするのが一般的でしょう。3本仕立てを作るのが前提で今回は仮支柱を立てることにしました。下の写真は3本仕立ての本支柱が出来上がった状態です。だいたい6月末から7月ごろの様子でだと思います。
3本仕立てを作る前に
今回の本題はココからです。ナスの苗には主枝と主枝から出る葉の間から脇芽がたくさん出てきます。主枝の一番花が咲いたあたりの脇芽を2つ残してそこから下の脇芽をすべて摘み取ってしまうのが3本仕立ての作り方ですが、植え付けてすぐの時期では、3本仕立ての支柱を立てるにはまだ少し早いようです。苗を植え付けた時点では通常、まだ脇芽は伸びていません。この時点で3本仕立ての本支柱を立てるには支柱をこうさせる所を決めなくてはいけないのですが、この時点ではまだ苗が小さいので交差点が決められないのです。仮に交差点を決めてもいいのですが、その場合また交差さす点を動かさないといけません。
従ってナスの場合は本支柱を立てる前に仮の支柱を立てて苗を守ってあげるのが普通です。
ナスの主枝が折れた
せっかく植え付けた苗が強風で折れてしまったら悲しいですよね。もしナスの主枝が折れてしまったらどうなるのでしょうか?ナスは主枝が折れてしまっても、脇芽があればそこから育てることもできるのです。よく考えるとナスも剪定しながら育てるのが普通なので、、、、そりゃそうですが、でも、やっぱり主枝が折れちゃったら嫌ですよね。でも、もし脇芽が出る前のところで折れちゃったら終わりですよ。残念ですが折れたものはもう元には戻りません。なので折れないように仮の支柱を立ててやりましょう。
ナスの仮支柱
ナスの仮支柱の立て方は簡単です。ポイントは苗の根張りの邪魔にならないように斜めに際して、苗に干渉しないように立てることです。あとで支柱を抜くときにせっかく張っている根を痛めてしまわないようにすることです。使用する支柱は細くても構いまえんが長さは40cmから60cmくらいの長さがあればOKです。
ナスの仮支柱の立て方
40cm前後の細めの支柱を準備する(苗1つに対して1本)
支柱は細めでいいのですが長さが60㎝くらいのものが使いやすくて便利です。少々長くて80cmくらいでも支柱が重すぎなければ大丈夫です。
今回は、昔100均で買ったプランター用の囲い込み型の支柱セットの横にまいてあった針金を取っておいた長さ80㎝ほどで細長いポールを仮支柱として使いました。
苗から出来るだけ離して支柱を斜めに挿す
苗から離してさすのがポイントです。根に干渉しないように注意してください。
支柱を苗に結び付けて固定する
苗が成長して太くなることを考慮して結びます。仮支柱なので後で外しやすいようにしてください。
以上でナスの仮支柱は完了です。このまま脇芽が出そろうをを待ち、6月ごろに本支柱を立てることになるでしょう。