家庭菜園で5月に行う作業についてまとめておきたいと思います。5月に植える野菜や追肥、収穫などの栽培管理の適期のついての参考になれば幸いです。
5月は家庭菜園にとって1年で一番忙しい月ではないでしょうか?夏野菜の植え付けの準備、苗の購入や支柱の準備、実際の植え付けや支柱を立てたりとにかくやることはたくさんあり忙しい一カ月です。家庭菜園といえばトマトやキュウリ、ナスなどの夏野菜の栽培が人気ですが5月はこれから植え付ける夏野菜を選ぶ楽しい時期です。「ナスやキュウリ、トマトなど毎年育てている野菜に加えて、トウモロコシやミニかぼちゃ、ゴーヤ、さらに今年は落花生やズッキーニなんかにも挑戦しようかな」など楽しい想像が尽きないのが5月の家庭菜園です。
ホームセンターなどに苗を買いに行くとこの時期、実にたくさんの種類の野菜の苗が店頭に並んでいます。見ているだけでも結構楽しいのですが、あれもこれも見れば見るほど全部育てたくなり、ついついどこか植えるとこあるかな~など考えながら見ていることが多いのですが、スペースを考えるとやっぱり栽培できる野菜は限られてきます。また夏野菜にはスイカやナス、トマトやマメ科の野菜など連作障害が出やす野菜が多いので気を付けないといけません。連作障害を避けるために比較的病気に強い接木苗を利用すると便利です。それでは5月の家庭菜園としてまずは5月に植え付けましたつける野菜からご紹介していきます。
家庭菜園の5月|5月から栽培する夏野菜(5月に種まき&植え付ける野菜)
5月は夏野菜の植え付けの時期です。この時期の家庭菜園は大変いそがしくホームセンターなどの園芸用品売り場には夏野菜の苗が所狭しと並べられ、朝早くから駐車場も満杯になるほどの大賑わいのお店も多いほどです。さて今年は何を育てようかと夢が膨らむわくわくする季節です。五月に植えつけや種まきする事ができる野菜はたくさんありますが、まずは人気の野菜やおすすめの野菜の育て方をまとめておきます。ポピュラーな夏野菜といえばナス、トマト、キュウリなどですがそれら菜それぞれナス科やウリ科などと呼ばれ分類されています。
家庭菜園で人気の夏野菜の種類|トマトはナス科、ジャガイモもナス科?
夏野菜に限らず野菜の分類の仕方には、例えば葉を食べる野菜を葉物野菜と呼んだり、土中部分を食べる野菜を根菜などと呼んだりと分類の仕方はいろいろとありますが、今回はその野菜が属する科目による分類についてまとめておきました。
夏野菜には連作障害が出やすい野菜が比較的多く、例えばナスを育てた土で翌年同じ科のトマトを育てた場合、連作障害が出てしまう事があり連作障害が出るとうまく育てることができません。同じ野菜ではなくても、同じ科の野菜同士でも、土中にその科の野菜特有の微生物が大量に発生してしまいバランスが崩れてしまう事が原因のようですが、栽培途中で障害が出てしまうと栽培が終了してしますので栽培前から連作に強い接木苗をたかったり、土壌の改良とために有機たい肥や改良剤を使用する必要があります。科による分類は速水のなり方が似ていたりするのでわかりやす野が多いのですが、意外にもジャガイモはナス科です。
上の写真はジャガイモ花です。ジャガイモの葉や茎を見ることはあまりありませんが、ジャガイモの葉や茎、花をよく見るとどことなくトマトやナスに似ているのがわかります。またジャガイモはナス科ですがサツマイモはヒルガオ科に分類されています。
夏野菜の分類|連作障害を避けるために人気の夏野菜の12の科を確認しておく
ナス科
茄子 トマト シシトウ ピーマン 万願寺唐辛子 鷹の爪 ジャガイモ パプリカ など
茄子、トマト、ピーマン、シシトウ、万願寺唐辛子などの甘トウガラシ類や鷹の爪などの唐辛子類、ジャガイモなど夏野菜の中ではキュウリなどのウリ科野菜と人気を二分するのがナス科野菜です。ナスやトマトなどは連作障害が非常に出やすくナスなどは5年くらいあけないといけません。家庭菜園では接木苗の使用をお勧めします。
ウリ科
ゴーヤ きゅうり かぼちゃ メロン スイカ ズッキーニ まっかウリ はやとウリ など
ナス科野菜とともに人気なのがキュウリやスイカに代表されるウリ科野菜です。ウリ科野菜はナス科の野菜に比べて若干連作の間隔は短いのですが、スイカとメロンなどのように極端に輪作期間が長い野菜もあり、キュウリなどでも家庭菜園ではやはり接木苗を使用するのが無難です。
イネ科
トウモロコシはイネ科です。ナス科とウリ科が多い夏野菜の中でイネ科のトウモロコシは、輪作を考えるうえで貴重な存在でしかも人気野菜です。栽培は難しくありませんが1本の苗から1個の実しか収穫できないのが惜しいところですが、狭い株間で育てられるので固めて育てましょう。栽培後の茎葉は、枯れさせてそのまま土に埋め込むと良いでしょう。土壌改良効果が期待できます。
シソ科
青紫蘇 大葉 アカジソ バジル など
青じそ(大葉)に代表されるシソ科の野菜はみょうがと並び夏場の香味野菜として必須ではないでしょうか?栽培は簡単でナス科のトマトやナスなどのコンパニオンプランツとしても相性がいい野菜です。害虫の被害にだけは気を付けて早期収穫してください。
サトイモ科
サトイモ ヤツガシラ など
サトイモ科の野菜は里芋やヤツガシラが有名です。ヤツガシラの茎は芋茎(ずいき)として食べることができます。
マメ科
落花生 エダマメ 黒豆 茶豆 インゲン ササゲ など
マメ科の野菜は連作障害が出やすいので注意が必要です。接木なども難しく土や場所を変えて輪作っするしかありません。
アオイ科
ハイビスカスなどと同じアオイ科だけあってオクラの花はきれいです。連作しょうがは比較的出にくく夏の輪作に入れてやると便利な野菜です。大きく葉を広げるのである程度のスペースが必要です。
ヒルガオ科
サツマイモはヒルガオ科です。連作障害が比較的出にくい野菜の一つです。栽培は簡単ですがある程度のスペースが必要で葉の茂りすぎには注意が必要です。
セリ科
ニンジン セロリ パセリ など
パセリやセロリはトマトのコンパニオンプランツとして相性がよく長く栽培できる野菜です。
キク科
春菊 サンチュ リーフレタス レタス など
ここからは実際、夏野菜ではありませんが、キク科の葉物野菜の植え付けや種まきは春まきの最終期を迎えます。サンチュなどは夏でもおいしくいただけます。
ヒユ科
ほうれん草
ほうれん草も夏野菜とは言いがたい野菜ですが5月から種まきしても育てられます。防虫ネットなどをつけやすいプランター菜緒での栽培に適しています。
アブラナ科
カブ ダイコン 小松菜 チンゲン菜 かき菜 カリフラワー ブロッコリー 白菜 なばな など
アブラナ科といえば冬野菜として大変人気の野菜ですが春蒔きもできます。この時期が最後の播き時ですが、小松菜などは真冬以外いつでも種まきができますよ。カリフラワー、ブロッコリー、小さな品種のチンゲン菜や小カブのプランター栽培がおすすめです。
家庭菜園で5月に植える野菜まとめ|家庭菜園で5月に植える野菜の育て方
それでは各科別におすすめ野菜の育て方のリンクを一覧にまとめておきました。連作障害に気を付けて植え付けを計画してください。ナス科やウリ科は出来るだけ接木苗を利用して、マメ科野菜の輪作に気を付けてオクラやトウモロコシをうまく回していくと良いでしょう。同じウリ科でもカボチャやズッキーニなどは比較的連作障害が出にくいので便利です。詳しい育て方は育て方のページを見てください。また、よろしければこのページをブラウザーのブックマークに登録して、必要な時に参照していただければ大変うれしいです。
ナス科野菜
ウリ科野菜
イネ科野菜
シソ科野菜
サトイモ科
ヒルガオ科
セリ科
キク科
ヒユ科
アブラナ科
家庭菜園の5月|5月に収穫する野菜は?
スナップエンドウ、絹さやエンドウなどのマメ科野菜やエシャレットなどの収穫はこの時期が適期です。スナップエンドウも絹さやもエシャレットも去年の11月から12月に植えつけて年を越えて栽培してきたと思いますがようやく収穫の時期がやってきました。
家庭菜園の5月|スナップエンドウの収穫
スナップエンドウは絹さやエンドウと混同してしまいそうになるくらいよく似ています。園芸ショップで苗を買うときも、見た目が変わらないのでタグを見ないとわかりません。
細かい違いは別の機会に詳しく説明したいと思いますが、一番の違いは花の色とさやの形です。スナップエンドウの花は白くさやが比較的細長く全体的にふっくらしていることです。
スナップエンドウの収穫は簡単でさやが膨らんだものから収穫ししていくだけです。膨らみすぎてさやが割れてしまう前に収穫してください。
スナップエンドウの詳しい育て方を見たい方は過去の記事を参照してください。
スナップエンドウの育て方はこちらです。
家庭菜園の5月|絹さやの収穫
絹さやの収穫はさやの中かの豆があまり大きくならないうちに収穫するのがポイントです。絹さやの実を収穫せずに置いておくと中の豆がグリーンピースになります。
絹さやエンドウのさやはスナップエンドウより幅が広く平らです。透かして見ると中の豆がうっすら透けて見えます。
絹さやの花は美しい紅紫いろで、スナップエンドウの花は白いのが特徴です。
サヤエンドウの育て方はこちらのページに詳しく書いていますのでご覧ください。
サヤエンドウの育て方はこちらです。
家庭菜園の5月|エシャレットの収穫
エシャレットはラッキョの早どり野菜です。ラッキョになるまで育ててしまうと硬くなってしまうので早めに収穫してしまうのがいいのですが、あまり早いと小さすぎます。エシャレットは土中にある部分を食べる野菜なので収穫時期が比較的判断が難しい野菜です。収穫の目安は地上部の葉がよく成長しているほうが地下部も大きくなっています。試しに一株掘り起こしてみて確かめてから収穫しましょう。
エシャレットとしていくつか収穫して残りをラキョとして6月~7月ごろ収穫するといいですよ。ラッキョとエシャレットの詳しい育て方の記事のリンクを漬けておきますのでご興味のある方はそちらもご覧ください。
エシャレットの育て方はこちらです。
ラッキョの育て方は基本的に同じですがこちらに記載しています。
最後までご覧いただいてありがとうございます。他にもたくさんの野菜の育て方をかいていますのでよろしければブックマークしてご利用して頂けたら大変うれしいです。よろしくお願いいたします。
家庭菜園の5月|ニンニクの花芽を収穫する
ニンニクを栽培していると、4月から5月にかけてニンニクに花芽が出てきます。ニンニクも去年の秋に植えつけて、冬越えさせて6月ごろに収穫する野菜ですが、4月ごろから花芽が出てきます。花は咲きませんがそのまま置いておくとニンニクを太らせる栄養分を花に取られてしまいますので早めに摘み取っておきましょう。摘み取った花芽はニンニクの芽として食材にりようできますよ。
本格的なニンニクの収穫は6月ごろです。ニンニクは5月~6月にかけて大きく成長するので芽は早めにとっておくと安心です。ニンニクの植え付けから詳しい育て方は下記のニンニクの育て方ページをご覧ください。
ニンニクの詳しい育て方はこちらです。