ズッキーニ栽培の特徴
ズッキーニは、ウリ科の人気野菜です。春に植えつけて栽培する夏野菜の代表の一つです。ズッキーニは、放任すると株や葉が大きく成長するので、栽培するにはかなり広いスペースが必要になります。家庭菜園では、たくさんの品種の苗を購入することができますが、種からも十分栽培できます。
株は大きく成長しますが、大きめのプランターに1本植えして育てることもできます。
- つる性ではない
- 巨大な葉を持っている植物で広いスペースが必要
- 根が浅く横に広がって育つ
- うどんこ病などの病気が発生しやすいので注意
- 受粉作業が必要
ズッキーニの栽培カレンダー
ズッキーニの植え付け
栽培環境
- 日向を好む
- 生育適温は20℃前後
- 連作障害:なし 連作可能です
- ウリ科の植物
日当たり
日向を好みます。
生育適温
生育適温は20℃前後です。意外と暑さに弱い野菜です。
連作障害
かぼちゃなどと同じで連作障害がありません。連作が可能です。
栽培期間
ズッキーニの栽培期間は、植え付けから収穫まで45日前後です。成長の早い野菜です。
畑の準備
- 適正土壌酸度はPh6.0~6.5
植え付けの2週間前くらいに苦土石灰や、消石灰などを畑に混ぜ込んで土壌酸度を弱アルカリ性からアルカリ性に調整しておきます。植え付けい週間前までに、堆肥と元肥を施してよく耕しておきます。
堆肥と元肥には、牛糞や豚糞に鶏糞、化成肥料などを混ぜて使用するとよいでしょう。
土壌適正酸度
Ph6.0~6.5です。弱アルカリ性の土壌を好みますが、どちらかとゆうと、日本の風土に適していて育てやすい野菜です。
畝
畝幅60cm~70cmくらいに1列で栽培します。つるはありませんが、葉が巨大で、株が大きくなります。
畑で栽培する場合は、敷き藁やマルチなどで栽培すると、土の跳ね返りを防ぎ、さらに雑草の繁殖を防いで除草の手間も省けます。
株間
- 株間は80cmから100cm
込み合って植え付けると、害虫が発生しやすくなります。風通しには注意して株間をとってください。大きく成長するので、株間は必要です。
種まきのコツ
- 種まきの時は、ポットにまくか直接畑に、5粒ぐらい点播きして1cmほど盛り土しておく
- 種から育てるより、接木の苗を使ったほうが良い
ポットにまく場合は、5粒づつ播いて1cmくらい盛り土してたっぷり水を与えてください。そのあと、本葉2枚から3枚の時に2本立ちにして、最終的には2本のうちどちらかを残して、1本立ちにして栽培していきます。
植え付けのコツ
- 苗植え付け器などで、マルチの上から穴をあけて、水を注いでしばらく待ってから植え付ける
- 植え付けには、病気に強い接木苗がお勧めです
植え付けは、通常通りで、植穴に水を入れて、水が土に浸透してから苗を植え付けます。
ズッキーニの追肥
ズッキーニの根は、比較的浅く横に広がっていきます。肥料焼けには注意が必要です。あまり多くの化成肥料を一度に与えると、肥料焼けしやすいので、少量をこまめに与えると良いでしょう。
また、つるボケもしやすいので、初期段階での多くの肥料は必要ありません。追肥のタイミングをしっかり押さえておきましょう。
1回目の追肥は、植え付けから2週間後くらいの頃に、約60gの化成肥料を株元にパラパラまいて軽く土になじませておきます。
2回目以降の追肥は、その後株の成長を見ながら2週間に一度の割で行います。2回目以降も約60gの化成肥料を、株元にパラパラまいて軽く土になじませておきます。
- つるボケしやすい(つるではない)
- 肥料焼けしやすいの注意
- 追肥はタイミングよく
- 1回目の追肥は、定植から2週間後くらいに育ってから
- 1回目の追肥後に軽く土寄せする
- 2回目以降の追肥は2週間に一度栽培終了まで行う
- 追肥量はいずれも一株当たり50から60gが目安です
- 追肥は根を痛めないように、株元や実のそばに、パラパラまいて軽く土になじませる
追肥の時期
1回目の追肥は、植え付けから約2週間後ごろです。
2回目以降は、2週間おきに栽培の終了まで行います。
追肥の方法
根が浅く横の広がって成長します。根を痛めやすいので、肥料焼けや根を傷つけないように注意してください。追肥する際は、化成肥料を株元に約50g、軽く片手一握り程度を株元に播いて、土となじませて軽く土寄せしておきます。2回目以降は、外に向かって徐々に広げていくと良いでしょう。
マルチを利用している場合は、植穴を少し広げてやると、そこから追肥することができます。
ズッキーニの摘芯と仕立て方
ズッキーニの摘心は必要ありません。ズッキーニ栽培のポイントは人口受粉作業ですが、狭いスペースで栽培することの多い家庭菜園では、仕立て方として支柱の立て方が大変重要なポイントになります。
- 主茎の剪定はしない
- 主茎が折れてしまうと、栽培が終了してしまう
- 小スペースレは、支柱などで茎を立てる仕立て方が重要
支柱の立て方
短い支柱を立てて縦に育てる場合
ズッキーニの栽培は、広いスペースがあれば支柱なしで育てることができますが、家庭菜園の限られたスペースでズッキーニを栽培する場合は、支柱を使ってある程度縦に育てることで、スペースを節約できます。ズッキーニは、雄(おす)花と雌(めす)花が別々に咲いて、受粉により初めて雌花(めばな)にのみ結実します。カブの数が少なく、せっかく雌花が咲いても雄花がなかったり、雄花ばかり一度に咲いていたりして、受粉の機会を逃してしまいます。できれば複数の苗を尾一度に育てたいところです。そういった場合、この支柱による垂直に栽培することが有効になります。支柱でしっかり固定しても、台風などで大きな葉が揺らされて、折れてしますことが多いのですが仕方ないことだとあきらめています。
①苗の成長に沿って長さ80㎝程度の支柱を苗の周りに垂直に、最終的には苗を囲むように4本から5本程度立てていきます。
ズッキーニの摘果
摘果の必要はありません。
ズッキーニの・トンネル・支柱・間引き・土寄せなどやその他の作業
- マルチなどで土の跳ね返りや雑草の侵入を防ぐと除草の手間が省ける
- 省スペースでは支柱を立てて垂直に育てる事もできる
- 乾燥しやすいので、栽培期間を通じて注意が必要
- 摘芯は必要ない
- 人工授粉が必要
水やり
水やりは、乾燥したらたっぷり水やりしてください。苗が定着してからも、根張りが浅く広いので、意外と乾燥しやすいので注意が必要です。夏場の日照りの時期には水やりが必要です。
土寄せ
強い茎を作るためにも、株が小さい頃は、追肥の際に軽く土寄せをしておきます。根を痛めないように注意が必要です。
支柱
短い支柱を4ほどで主茎を囲い込むように立てて、垂直に茎をのばしていくことができますが、茎が折れるリスクがかなり高いので注意が必要です。
トンネル
定植後はトンネルは、必要ありませんが、種まき直後は、鳥に狙われやすいのでカバーしておくとよいでしょう。
ズッキーニの人工授粉
人工授粉が必要です。必ず人工授粉して確実に結実させてください。
- 人工授粉は晴れた日の午前に行う
- 雄花と雌花が同時に咲いていないと受粉できない
ズッキーニ栽培の中では、大変重要な作業です。通常は人口受粉しないと結実しません。必ず人工授粉していきましょう。
ズッキーニの花は大きいので、人工授粉は簡単です。受粉は簡単ですが、雄花と雌花が同時に咲いている時期がなかなか来ません。
人口受粉の時間帯
人工授粉は、晴れた日の朝、午前10時くらいまでに行います。雨の日に受粉しても、うまく受粉できない時が多いようです。
人工授粉の方法
人口受粉委は、雄花と雌花が必要で、雄花と雌花が両方同時に開花している必要があります。雌花が咲いていても、雄花が咲いていなければ、残念ですが人工授粉することができません。
雄花と雌花の違い
1⃣花の付け根が膨れているのが雌花です。
2⃣花の付け根が膨れていないのが雄花です。
受粉作業
⓵雄花と雌花が同時に開花していることを確認する。
⓶雄花を一輪、摘み取って黄色い花びらを取り除き、花粉の付いた雄蕊をとり出します。
⓷雌花が咲いているところに雄蕊をもっていって、雌花の中心に雄蕊を付けて受粉します。
その他の作業
- 乾燥やうどんこ病の発生に注意
特にありませんが、害虫や乾燥、うどんこ病などの病気の発生には気を付けてください。
間引き
種まきの時に間引いて1本立ちで植え付けます。
その他の作業
特にありません。
ズッキーニの収穫
ズッキーニの収穫時期の判断は簡単で、実の大きさがその品種の規定の大きさに成ったら収穫します。ズッキーニの実は、火打ちするとすぐ大きくなり、びっくりするくらい大きくなる場合があります。あまり大きくなるとおいしくなくなるので、早期に収穫して、次の実を育てていきましょう。
- 開花から4日から10日で収穫できる
- 実が急激に大きくなる
- 花ズッキーニも収穫できる
収穫時期
植え付けから収穫までの期間は、45日くらいです。受粉日からの収穫の目安は、4日から10日で収穫できます。成長が早いので収穫は簡単です。
収穫の目安
長さや大きさは品種によって異なりますが、実が成長してある程度の大きさになったら収穫します。開花から4日から10日で収穫期を迎えます。花が付いている時に花ズッキーニを収穫することもできます。
収穫方法
ハサミで実を付け根から切り取ります。
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