わたしの家庭菜園手帳

ナスの育て方(中長・千両2号)・植え付け、用土や株間、追肥や切り戻し、収穫などの栽培管理

ナスの育て方(中長・千両2号)・植え付け、用土や株間、追肥や切り戻し、収穫などの栽培管理

ナス栽培の特徴

ナスは、ナス科の春植え夏野菜です。夏野菜の代表的な野菜で様々な形の品種が栽培されています。

ナスを種から育てる場合は、発芽に時間がかかるため、早めに種まきしておきましょう。家庭菜園では連作障害や病気に強い接木苗を利用することをお勧めします。栽培は比較的容易で、7月末ごろに枝を切り戻して10月末ごろまで長く収穫することができます。

ナスは、比較的育てやすい野菜で、無駄花がなく多くの実をならせるため多肥料を好みます。水切れや肥料切れしないように注意してください。栽培の終盤には、カブを疲れさせないように、剪定しながら養分尾いきわたりをコントロールして育てると長く栽培できます。主な害虫被害は、コガネムシやカメムシが発生しやすいので注意してください。

  1. 水きれや肥料切れに注意
  2. カメムシやコガネムシ、アブラムシなどの発生に注意
  3. 栽培初期段階で脇芽を剪定して、3本(か4本)仕立てで支柱を立てて育てる
  4. 枝を切り戻しながら収穫して、株を疲れさせないように養分のいきわたりをコントロールすると良し

ナス(中長・千両2号)の栽培カレンダー

苗の植え付けは5月前後、開花後は、人工授粉などの作業は必要なく、実が15cmくらいに成長したものから随時収穫していきます。一番花が咲いたころ、その上下から出た勢いのいい脇芽を2本ほど残してそこから下の脇芽は全てかき取り、3本仕立てで育てるのが一般的です。下枝を剪定して風通しを良くしてやると、病害虫の予防にもなります。枝の剪定次第で長い間収穫できるのもナスの特徴の一つです。

ナスの植え付け

栽培環境

  1. 日向を好む
  2. 生育適温は30℃くらいで暑さに強い(植え付けは5月ごろが適期)
  3. 連作障害:あり
  4. ナス科の植物
  5. 輪作期間:3年から5年

日当たり

日向を好む野菜です。

生育適温

30℃前後で、苗の植え付けは5月ごろが適期です。

連作障害

ナス科植物で、連作障害が出やすい野菜です。輪作期間する場合は、他のナス科野菜を3年から5年栽培していない畑で栽培しましょう。

栽培期間

植え付けから収穫まで約60日前後です。開花から収穫までは約20日~25日くらいです。収穫は実の大きさが15㎝くらいになったころに収穫はさみで摘み取ります。

畑の準備

植え付けの2週間前くらいに苦土石灰や、消石灰などを畑に混ぜ込んで土壌酸度を弱アルカリ性に調整しておきます。植え付け1週間前までに、堆肥と元肥を施してよく耕しておきます。



根が比較的深く育つので、若干深めに耕しておきます。堆肥と元肥には、牛糞や豚糞に鶏糞、化成肥料などを混ぜて使用するとよいでしょう。

  1. 適正土壌酸度はPh6.0~6.5
  2. 畑は、若干深めに耕しておくとなお良い

土壌適正酸度

Ph6.0~6.5

畝幅60cm~70cmくらいに1列で植え付ける

株間

株間は55cm~60cmくらいです。あまり密集させると、風通しが悪くなり病害虫が発生しやすくなります。

  1. 株間55cm以上あける

ナスの追肥

ナスは、たくさん花を咲かせ、たくさん実をならせる野菜で肥沃な土を好みます。2週間に一度毎に追肥して肥料切れを起こさせないように育てましょう。

  1. 花をたくさん咲かせて実をたくさんならせるので肥料切れには注意する
  2. 根張りが深いので、スコップなどで穴を掘って、深いところに施肥
  3. 追肥は2週間に一度の割合で収穫終了まで
  4. 施肥する場所は、カブの成長とともに株元からカブの周辺を外に向かって広げていく

追肥の方法

ナス科の野菜は、一般的に、根を深く伸ばし成長していく野菜ですので、株の周りにスコップや棒などで数か所穴をあけて施肥してあげます。



また、施肥する場所は、株の成長に従って根の外周も広がっていきます。はじめは株元から10cmから15cmくらい離れたとことに与え、その後は成長を見ながら株から徐々に離れた位置に施肥していくことになります。

追肥の回数と施肥量

追肥の頻度は、2週間に一度くらいで、収穫終了まで続きます。

一回目の追肥ははじめの実がなり始めたころで、施肥量は、一株当たり化成肥料で片手一握りぐらい(約50g程度)を目安に成長を見て行います。

ナスのトンネル・支柱・間引き・受粉などやその他の作業

  1. 三本仕立ての支柱を立てて育てる
  2. 一番花が咲いた上下に出てくる勢いのある2本の脇芽を残して、その下から出てくる脇芽をすべて摘み取る
  3. 7月末までに枝を切り戻して、秋ナスの収穫に備えると長く収穫できる

トンネル

基本的には必要ありません。

支柱

150cmの支柱を3本用意して、3本仕立ての支柱を立てます。

間引き

必要ありません。

受粉

自然受粉で栽培できます。

その他の作業

仕立て

一番花が咲いた上下に出てくる勢いのある2本の脇芽を残して3本仕立てで育てます。その下から出てくる脇芽をすべて摘み取り、風通しを確保しましょう。



切り戻し

枝を切り戻して秋ナスの収穫に備えます。枝の剪定と同時に、株の周りにスコップを入れて根を切り戻すことにより、再び新しい枝が伸びてくるのと同時に新しい元気な根が伸びてきます。

ナスの収穫

ナスはたくさん花を咲かせて、たくさんの実をならします。実が大きくなってきたら収穫します。

  1. 収穫は実が15cmくらいになったものから随時摘み取ります
  2. 剪定しながら、養分がうまくいきわたるように収穫すると長く収穫できる

収穫時期

開花から20日から25日くらいです。

収穫の目安

実が15cmくらいに成長したものから随時収穫します。早期収穫することで株の負担を減らすことができます。

収穫方法

収穫はさみで、実を一つずつ摘んで収穫していきます。

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