基本情報
種類 | 科目 | 適正土壌pH | 連作障害 | 栽培難易度 |
ほうれん草 | ヒユ科 | 6.5~7.0 | 1年 | ☆☆ |
極端に酸性に弱いので☆2つですが、そのほかは簡単です。高温下では生殖生長に傾きやすくなるため、冷涼な地域もしくは冷涼な季節に栽培されることが多い野菜です。冷え込むと軟らかくなり、霜があたると、甘みが出て味がよりよくなります。
科目
ヒユ科
ほうれん草ヒユ科の一年草で葉と短い茎のような部分を食する野菜です。最近まではアカザ科と呼ばれていましたがアカザ科がなくなったため、ヒユ科に分類されるようになりました。根の付け根の部分が赤くなっているのがほうれん草の特徴です。
- 科名属名:ヒユ科ホウレンソウ属
- 原産地:中央アジアから西アジア、カスピ海南西部近辺
- 分類:耐寒性の一年草
- 日照条件:日なた
- 発芽適温:15℃から20℃ 25℃以上になると発芽が低下する
- 生育適温:15~20℃
- 水やり:乾燥が激しいときはたっぷり水やり
- 特徴:酸性土にとても弱いので苦土石灰を多めによく中和させる
- 樹高:草丈(15~25㎝)
- 種まき期:3月中旬~5月、9~10月
- 収穫期 5月下旬~6月、10月中旬~2月
- 植えつけから収穫までの期間 タネまきから30日~60日。夏まきでは30日~120。
ほうれん草の育て方 栽培のコツ
栽培期間や適正気温
ほうれん草の栽培期間は品種や季節によりますが春まきで、通常種まきから30日から60日で収穫できます。夏まきは30日から120日くらいです。生育の適温は15~20℃前後で、発芽適温は15℃~25℃です。気温が25度お超えると発芽が悪くなります。比較的低温を好み霜をかぶるとおいしくなります。
連作障害
ほうれん草は1年以上はあけましょう。他に同じ科の野菜がないので比較的輪作しやすい野菜です。
栽培スケジュール
畑の準備
土つくり
- 種まきの2週間ぐらい前に畑に苦度石灰をまき土壌を中和し、よく耕します。適正土壌pHは6.5~7.0と酸性を嫌う野菜です。
- さらに7日から10日前までに、元肥を施し深く耕します。元肥の目安は1㎡あたり約2kgの完熟たい肥です。同時に化成肥料を施肥しておくといいでしょう。
- 畑の石や木片など根の障害になるようなものは取り除いておきましょう。
畝立て
- 水はけを良くするために、幅60cm高さ10cmほどの畝を立てマルチを張ります。
- マルチを張ることで土の跳ね返りによる病気を防ぎ、土を保温し生育を促進んしてくれます。
栽培管理
種まき、植え付けと株間
- 畑に条間15cm~20cmくらいで軽く溝を作って直接、条播きします。条播きの間隔は5cmから10㎝くらいです。
- たっぷり水をやり、2から3回にわけて段階的に間引きを行い株間10㎝~20cmで1本立させます。
- 苗からの植え付けの際は、株間を10cm~20cmぐらい確保して、マルチに穴をあけて植えつけます。
トンネル
- 害虫から守るためにネットや不織布でトンネルを作っておくと、冷間対策や鳥よけ害虫対策にもなります。
追肥
ほうれん草は、草の高さが10㎝を超えたぐらいで1回条間に追肥し、除草もかねて軽く土寄せしておきます。その後は生育を見て2週間後くらいに再度施肥します。
連作障害
ほうれん草は連作障害があります。輪作期間は短く1年で、ほかにヒユ科の野菜がないのでm輪作は簡単です。
収穫
- 20㎝くらいに成長してきたら、根元からはさみを使って収穫していきます。
コンパニオンプランツ
〇 混植に適している植物 good
野菜類
- ネギ類一般(夏場高温栽培で発生する連作障害を防止する)
- 葉ネギ(硝酸態窒素・しょうさんたいちっそが必要以上に多くなることを防いでくれる)
花類 ハーブ類
- マリーゴールド(虫よけ)
- サルビア(虫よけ)
- カモミール(虫よけ 野菜を元気にする)
- ミント(虫よけ)
〇 前作に植えるとよい植物 good
- トウモロコシ
- マリーゴールドなど
× 混植に適さない植物 bad
適正土壌酸度が違いすぎるので大抵の野菜との混植には適していません。