栽培の特徴
- 種類:さやエンドウ
- 科目:マメ科
- 適正土壌酸度:ph6.0~7.0
- 連作障害:あり 輪作5年
- 栽培難易度:☆☆☆
冬越しやアブラムシがつきやすかったり、支柱設置の作業がある分☆3つですが、それ以外はそんなに難しくはありません。
基本情報
エンドウはマメ科エンドウ属の一年草で実を食します。原産地はエチオピアから中央アジア地域と言われています。
- 科名属名:マメ科エンドウ属
- 原産地:エチオピアから中央アジア
- 分類:一年草,耐寒性,つる性
- 日照条件:日なた
- 生育適温:15~20℃
- 水やり:冬の乾燥が激しいときは水やり
- 注意:早く種まきしすぎると、つるが大きくなりすぎて冬越しできない。遅いと発芽しない。
- 樹高:草丈(150~200㎝)
- 種まき期:10月中旬~11月上旬
- 開花期 4~5月
- 収穫期 4月中旬~6月上旬
- 植えつけから収穫までの期間 タネまきから180日
- 開花から収穫までの期間 さやエンドウは10~15日、実とり用は28~35日
エンドウの代表的な品種
スナップエンドウ
スナックエンドウは'70年代に米国から導入された品種です。当時はスナックエンドウとも呼ばれていましたが、1983年から、農林水産省によって、スナップエンドウと呼ぶことが奨励されました。ただ、現在でもサカタのタネからはスナックエンドウ(エンドウ スナック)という商品名で種が販売されています。
絹さやえんどう
若取りしたエンドウ、通称絹さや。さやの部分を食します。
オランダさやえんどう
普通のさやえんどうより、さやが大きい品種。主に関西に多く出回っています。さやの部分を食します。
砂糖さやえんどう
砂糖さやえんどうはスナックエンドウよりも糖度が高く、食べた時に甘味を感じることからそう名付けられたと言われています。見た目は絹さやよりも豆がふっくらして、 スナックエンドウよりも皮が薄く、サヤの表面に豆のふくらみがしっかりと現れているのが特徴です。塩茹でしたり炒めると甘味を感じます。
グリーンピース
マメを食べる品種です。
栽培のコツ
栽培日数や適温など
エンドウの栽培日数は品種によりますが通常180日前後です。生育の適温は15℃~20℃で、発芽適温は20℃~25℃で、冷涼な環境を好みます。冬越しの野菜で種まきの時期が大切です。種まきが早すぎると、発芽してもつるが伸びすぎて大きくなってしまうと、冬越しできないで寒さで枯れてしまします。また、種まきが遅れて発芽しない場合もあります。種まき時期を守ることが大切です。
連作障害
エンドウはマメ科で連作障害が出やすい野菜です。マメ科の植物との連作は避け、最低4年から5年は開けて栽培しましょう。
エンドウの栽培スケジュール
畑の準備
土つくり
- 種まきの2週間ぐらい前に畑に苦度石灰をまき土壌を中和し、よく耕しておきます。土壌が酸性に傾くことを嫌いますので苦土石灰を多めにまいておくといいでしょう。適正土壌pHは6.0~7.0です。
- さらに7日から10日前までに、元肥を施し深く耕します。元肥の目安は1㎡あたり約2kgの完熟たい肥です。同時に化成肥料を施肥しておくといいでしょう。あまり窒素を多く含む肥料を多用すると、つるボケをおこして実成が悪くなる場合があります。
- 畑の石や木片など根の障害になるようなものは取り除いておきましょう。
畝立て
- 水はけを良くするために、幅60cm高さ10cmほどの畝を立てマルチを張ります。
- マルチを張ることで土の跳ね返りによる病気を防ぎ、土を保温し生育を促進んしてくれます。
栽培管理
株間と種まき
- 株間は標準的な品種で20cm~30cmぐらい確保して、マルチに穴をあけておきます。
- 缶珈琲の底などを、マルチの穴から土に押し付けて植穴を作ります。1か所に3~5粒づつ点播きし、1cmほど軽く盛り土しておきます。
- たっぷり水を与えておきましょう
トンネル
- 苗が小さいうちは鳥や害虫から守るために不織布のべたかけやトンネルを作っておくと、冷間対策にもなります。
- 発芽して苗になると鳥は来なくなりますので、トンネルはいりません。
冬越し
種まきの適期を逃さなければ、雪が降っても大丈夫です。
支柱
つるがある程度伸びる前に支柱を立てて上に伸ばす準備をしておきます。
支柱の立て方にはいくつかの方法があります。支柱の立て方をまとめておきましたので参照してください。合掌式がおすすめです。
支柱の立て方こちら
間引きと追肥
- 本葉2~3枚のころに1回目の間引きを行います。発芽遅れの苗や害虫被害にあった苗を間引きます。
- そのころに1回目の追肥を行います。1㎡あたり50~60g程度を目安に施肥し土をかぶせておきます。
- 本葉が5~6枚のころ2回目の間引きを行い1か所に1株にします。
- そのあと2回目の施肥を行い(1回目と同量程度)土寄せしておきます。
収穫
- 品種にあった栽培日数を目安によく太ったものから順に収穫していきます。
コンパニオンプランツ
〇 混植に適している植物 good
野菜類
- ほうれん草 成長促進
- ニンジン 互いに成長がよくなる
- トウモロコシ 害虫が減りお互い良く育つ
花類 ハーブ類
- フレンチタラゴン(虫よけ)
- ボリジ ミツバチなどを呼び寄せて害虫被害を減らす
- ペチュニア 野菜を元気にする
- マリーゴールド センチュウ退治
〇 前作に植えるとよい植物 good
× 混植に適さない植物 bad
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- ニンニク 生育を妨害してしまう
- にら 生育を妨害してします