2018年6月7日(木)
今年4月の20日ごろに植えつけた鷹の爪がある程度大きくなってきました。この1カ月半の間に何度か液肥をかけたり、4週間目に一度だけ化成肥料を少々与えて、土寄せをしてあります。ちょうどそのころ一番花を確認することができました。苗の茎もしっかりしてきているので本日は固形肥料を与えてあげたいと思います。鷹の爪の植え付けに関する前回の記事はこちらを参照してください。
タカノツメの追肥は効率よくそれぞれの利点を生かした方法で施肥しましょう
今回は鷹の爪のプランター栽培の追肥の計画についての内容です。肥料には化成肥料や有機肥料、液体肥料や固形の肥料などいろいろありますが、それらの肥料の特徴を生かした効率の良い追肥の仕方についてまとめておきたいと思います。
鷹の爪の追肥に使う肥料は化成肥料だけでもいい
化成肥料だけでも出来ます。が、これは鷹の爪だけではなくどんな野菜にも共通することですが、化成肥料だけ与えつづけると、数々の場面で、問題が生じる場合があります。必ずこうなるってことではないのですが、例えば、土中の微生物が偏って繁殖してしまい、根こぶ病などの病気の発症の原因になったりもします。また有機栽培で作った野菜は、味がいいとゆう結果をもたらす場合もあります。したがって、バランスがとれていて安価で扱いやすい化成肥料だけで栽培するよりも、適度に有機肥料を使って栽培したほうが、少し手間になりますが、家庭菜園も興味深いものになりますし、今回は化成肥料と有機肥料、そして液体肥料の特徴をそれぞれ理解して、それらを有効に使用した追肥の計画を実施したいと思います。
化成肥料
化成肥料の歴史
化成肥料の歴史は、19世紀の産業革命と同時期に始まります。太古の昔から農作物の栽培の開始と同時期から、野草や下草、人間や家畜の廃絶物を利用した有機肥料は存在していましたが、化学肥料の無機栄養で作物を栽培し始めたのは19世紀の半ばのイギリスからです。日本には19世紀末~20世紀初頭にかけて化学肥料の生産が始まり、現在ではすでに有機肥料を上回る生産量になっています。
化成肥料の成分
化成肥料にはいくつかの種類があります。リン酸石灰や硝酸塩肥料や石灰窒素などのようなある特定の成分を多く含むものから、チッソ、リン酸、カリの容量がバランスよく配合された配合化成肥料があります。今回主に使用する肥料は後者の配合化成肥料です。配合化成肥料には8-8-8のものから高度化成肥料と呼ばれる15-15-15のものがありますが、今回14-14-14の輸入高度化成肥料を使います。理由は安価であるからです。
有機肥料
有機肥料にもいろいろありますが、一般的なのは、牛糞、鶏糞、油粕、バーク堆肥、豚糞、馬糞などではないでしょうか。簡単に説明すれば、バーク堆肥は木の皮を発行させたもので主に庭木の植え付けに使う堆肥で、比較的高額で醗酵の状態にむらがあり、あまり農作物には使いません。牛糞は肥料分が少なく主に堆肥として活躍してくれます。油粕は数少ない酸性の肥料で主に庭木やツツジ類のブルーベリーなど荷も使えますがけた違いに高価です。豚糞や馬糞は肥料分が多く堆肥としても使えます。鶏糞は堆肥としての能力はほとんどありませんが、バランスの取れた肥料として大変有効です。今回はこの中で一番安価で肥料としての効果の期待できる醗酵鶏糞を利用します。今回は、土壌の安定を期待して有機肥料を適度に使用して栽培したいと思います。
鶏糞の種類と成分
鶏糞には、鶏糞を醗酵させて粉末にした「醗酵鶏糞」と醗酵鶏糞をペレット状に加工した「鶏糞ペレット」があります。ペレット鶏糞は臭いもなく、風で飛んでしまう事もないので扱いやすいのですが、醗酵鶏糞と比較して割高になります。成分はどちらも同じです。鶏糞の成分は、一般的にチッソ2~5、リン酸2~4、カリ1.5~3程度です。だいたいバランスがとれていますね。
液肥は即効性がある
液体肥料の特徴はなんといっても肥料の効き目の即効性です。固形肥料が土になじんで根から吸収されるのに比べて、液肥は葉っぱや茎、根に直接あたって、即吸収されます。鶏糞などの有機肥料が暖効性で長い間効力を発揮するのに比べて、液肥は効くのも早いのですが、効力の持続力がありません。液肥の成分も栽培する作物や植物に合わせてたくさんのバラエティーがあります。今回使用する液肥の成分は6-10-5のリン酸の成分が多めになっています。花や実の付きを促進してくれることを狙ってこの配合を選びました。それではこれらの肥料を使った追肥の計画をまとめておきたいと思います。
鷹の爪の追肥計画
プランター栽培の場合、畑で育てるより肥料切れさせてしまうリスクが高くなります。なぜならば、毎日の水やりで、肥料分も一緒にプランターの外に少しづつ流されていくからです。どうしても畑に比べて肥料分の流出が多くなります。したがって、少量をこまめに与えることが最も効率よく効果を発揮する施肥の方法といえるでしょう。今回の栽培では、化成肥料と有機肥料と液体肥料、それぞれの利点を利用して、プランター栽培に適した施肥の方法を考えていきたいと思います。
液肥と固形肥料のローテーション
要するに、固形肥料を2週間1回与えて、その間に液肥を1回与えます。固形肥料は化成肥料と有機肥料を交互に与えるようにします。1回の肥料の量は少なめにして、効率よく肥料を吸収させましょう。
今回は醗酵鶏糞を株の周りに与えて、周りの土となじませておきました。
今日の朝まで雨が降っていたので、水やりはしていませんが、晴れた日が続くとすぐに土が乾いてしまいます。当然ですがその時は水やりが必要です。表面が乾いたらたっぷり水を与えるのが基本です。
次回は1週間後に液肥、その次の週には化成肥料を少々、またその次の週には液肥、そしてその次の週は鶏糞の戻ります。このローテーションで4カ月ぐらい続けていきたいと思います。次回はプランターに支柱を立てたいと思いますが、どのような支柱にするかは、今のところまだ決めていません。どんな支柱になるかは次回の記事にご期待ください。
鷹の爪を観察していたら一番花が小さな実をつけていました。続く、、、