栽培の特徴
種類 | 科目 | 適正土壌pH | 連作障害 | 栽培難易度 |
エシャレット | ヒガンバナ科 | 5.5~6.0 | なし | ☆ |
基本情報
- 科名属名:ヒガンバナ科ネギ屬(アリウム屬)
- 原産地:中国 ヒマラヤ地方
- 草丈樹高:低 地上部30㎝~40cm
- 日照条件:日なた
- 生育適温:18℃から22℃
- 水やり:乾いたらたっぷり水やり
- 植えつけ期:8月下旬から9月中旬(球根)
- 開花時期:10月~11月
- 収穫期 3月下旬~4月中旬(エシャレット)6月(辣韭)
- 球根の植えつけから収穫までの期間 210日前後
栽培のコツ
栽培期間や適正気温
辣韭(ラッキョウ)の栽培期間は長く210日前後です。秋口に球根を植え付けて、翌年の晩春に収穫します。栽培期間は長いですが、砂地でも育てられます。栽培はあまり手間もかかりませんし簡単です。
生育の適温は18℃から22℃です。寒さにも強い強靭な植物です。
連作障害
一般的に連作障害はおこりにくいとされています。
栽培スケジュール
畑の準備
土つくり
- 種まきの2週間ぐらい前に畑に苦度石灰をまき土壌を中和し、よく耕します。適正土壌pHは5.5~6.0(1平米あたり苦土石灰100g程度)です。
- さらに7日から10日前までに、元肥を施し深く耕します。元肥の目安は1㎡あたり約2kgの完熟たい肥です。同時に化成肥料を施肥(1平米あたり150g程度)しておくといいでしょう。
- 畑の石や木片など根の障害になるようなものは取り除いておきましょう。
畝立て
- 水はけを良くするために、幅60cm高さ10cmほどの畝を立てマルチを張ります。
- マルチを張ることで土の跳ね返りによる病気を防ぎ、土を保温し生育を促進んしてくれます。
栽培管理
植え付けと株間
- 球根の植え付けの株間は、10cm~15cmぐらい確保して、マルチに穴をあけて植えつけます。
- 植え付ける際は3cmくらい土がかぶるように、8㎝くらいの植え穴に1個づつ植えつけます。
- 植え付けた後は鎮圧してください。
- 浅植えすると丸い辣韭になります。
- 5㎝くらい土をかぶせて深植えすると細長いエシャレットが取れます。
土寄せ
根が伸びだすと辣韭は、地上に球根(実として食べる部分)が出てきます。日光が当たらないように土寄せしてください。
追肥
基本的に追肥は必要ありませんが、生育を見て、葉の色が薄かった場合や勢いがなかったときは、植え付けから1カ月目と2月に1回、計2回の追肥を行います。1平方メートル当たり化成肥料を1にぎりパラパラとまき与え、土をかぶせておいてください。マルチなどがある場合は、数か所破いて与えます。
収穫
収穫の方法はゆっくり、エシャレットを痛めないように掘り返します。
土を洗い流して根を包丁できれいに切り取ります。土を洗い流すときは、バケツに水をためてひとかたまりになっているエシャレットを切り離しながら行うときれいに洗い流すことができます。
タオルやペーパータオルを使ってある程度表面の水分をとってやると完成です。味噌とみりんを混ぜたものなどをつけて食べるとおいしくいただけます。
1年目の辣韭(らっきょう)として収穫
ひとつの種球を植えたら、それが7個から10個くらいに分球します。1個当たり5gから10gの大型の辣韭が収穫できます。
2年目に辣韭として収穫
2年前に植えた種球1つが30個から50個に分球します。大きさは2gから4gと小ぶりの辣韭がたくさん収穫できます。
エシャレットとして収穫
1年目の3月~4月に若摂りしたものが、エシャレットです。