ダイコン栽培の特徴
種類 | 科目 | 適正土壌pH | 連作障害 | 栽培難易度 |
ダイコン | アブラナ科 | 5.5~6.5 | あり 輪作2年 | ☆ ☆ |
ダイコンの歴史
ダイコンの歴史は古く、原産地は地中海沿岸と言われています。古代ギリシャやローマ帝国でも食べられていたらしいです。中国朝鮮を経て弥生時代に日本に伝わったとされています。江戸時代ダイコンは おおね(大根) すすしろ かがみくさ などとも呼ばれ庶民の間で流行し、品種改良が盛んにおこなわれました。
ダイコンの科目
ダイコンはアブラナ科の一年草で主に土中の根のような茎の部分を食します。葉の部分により栄養価があるため葉の部分も食用できます。一般的に葉の部分は、つけたままスーパーに並ぶことはあまりありません。葉をつけたまま保存しておくと、白根のような茎の部分の水分を葉の部分が吸収してしまい、しおれてしまいます。
大根の代表的な品種
青首大根
白い大根の代表的な品種は青首(あおくび)大根があります。青首宮重群と呼ばれるもので、一般的にスーパーや市場に出ている大半が野の青首と呼ばれる品種で、葉の付け根から白い茎の上の方が青く(実際はうすい緑色)なっています。
三浦大根
神奈川県三浦半島で生まれた品種で、白い部分の真ん中から先にかけて急激に太くなっています。煮物にすると甘みがあり荷崩れしにくく、生のまでは辛みが強い品種です。大きさも大きく形はいびつに見えます。かなり貴重な品種です。
聖護院大根
京都市の伝統野菜に指定されています。現在では京都南部の淀地区で盛んに栽培されているため淀丸大根や淀大根と呼ばれることもあります。形はよく似ていますが、京都名物の千枚漬けに使われる聖護院カブとは違うものです。聖護院大根の由来は、江戸時代後期に、尾張の国から京都市左京区聖護院にある金戒光明寺(こんあかいこうみょうじ)伝わった普通のダイコンを栽培したところ、現在の聖護院大根のような形になってできたそうです。煮物やサラダ、漬物など多彩な料理に適しています。
練馬大根
東京都練馬区で栽培され始めた品種で、青首に対して首の部分が白い品種で、関東地方で沢庵の生産によく利用される品種です。
その他のダイコン品種
そのほかに多数の赤い大根があります。外の皮だけ赤いものや中まで赤いものがありますが、あまりスーパーなどでは見ないものもあります。
大根栽培のコツ
大根の栽培日数や適温など
大根の栽培日数は品種や季節によりますが通常60日から90日です。生育の適温は17℃~20℃で、冷涼な環境を好みますが。気温が常時10℃を下回ると花芽分化が起きて、根の部分の肥大化が停止します。種まきの時期が大切です。
ダイコンの連作障害
大根はアブラナ科なので他のアブラナ科の植物との連作は避けたほうがいいですが、他の野菜に比べれば、比較的連作しょうがの出にくい野菜です。2から3年の連作には耐え、他のアブラナ科のように根こぶ病にはかかりません。
コンパニオンプランツ
〇 混植に適している植物 good
野菜類
結球しないキク科の植物(虫よけ)
- サニーレタス
- リーフレタス
- サンチェ
- エンダイブ
- 春菊
- ミックスベビーリーフ など
花類 ハーブ類
- マリーゴールド(虫よけ)
- サルビア(虫よけ)
- カモミール(虫よけ 野菜を元気にする)
- ミント(虫よけ)
〇 前作に植えるとよい植物 good
- トウモロコシ
- マリーゴールドなど
× 混植に適さない植物 bad
-
- ニラやネギなどのネギ類の植物