栽培の特徴
種類 | 科目 | 適正土壌pH | 連作障害 | 栽培難易度 |
キャベツ | アブラナ科 | 5.5~6.5 | あり 輪作2~3年 | ☆ ☆ |
キャベツの科目
アブラナ科
キャベツはダイコンや小松菜、白菜などと同じアブラナ科の一年草で主に丸く重なって成長する葉の部分を食します。
キャベツの代表的な品種
寒玉(冬キャベツ)
冬の時期に栽培されるキャベツです。形は比較的平らで色は薄いのが特徴です。よくスーパーで見かけるキャベツはこの形が多いようです。巻きがしっかりしていて、ずっしり重いのが春キャベツとの違いです。
春キャベツ
3月から5月ごろ市場に出回るキャベツです。冬のものに比べるとふわっと、巻きが緩くて軽いのが特徴です。サラダに適しています。
高原キャベツ(夏キャベツ)
主に永野や群馬の高原で栽培され夏場に出回る品種です。
紫キャベツ
サラダなどによく使用されている紫色をしたキャベツです。
その他の品種
そのほかキャベツには、ピンポン玉くらいの大きさの小さなキャベツがたくさんできる芽キャベツやサボイキャベツなどたくさんの種類が存在します。
キャベツ栽培のコツ
栽培期間や適正気温
キャベツの栽培期間は品種や季節によりますが通常75日から180日です。生育の適温は20℃前後で、冷涼な環境を好みます。
連作障害
キャベツはアブラナ科なので他のアブラナ科の植物との連作は避けたほうがいいです。2から3年はあけてください。
キャベツの栽培スケジュール
畑の準備
土つくり
- 種まきの2週間ぐらい前に畑に苦度石灰をまき土壌を中和し、よく耕します。適正土壌pHは5.5~6.5です。
- さらに7日から10日前までに、元肥を施し深く耕します。元肥の目安は1㎡あたり約2kgの完熟たい肥です。同時に化成肥料を施肥しておくといいでしょう。
- 畑の石や木片など根の障害になるようなものは取り除いておきましょう。
畝立て
- 水はけを良くするために、幅60cm高さ10cmほどの畝を立てマルチを張ります。
- マルチを張ることで土の跳ね返りによる病気を防ぎ、土を保温し生育を促進んしてくれます。
栽培管理
種まき、植え付けと株間
- ポットなどに3粒ぐらいづつ点播きし、1cmほど軽く盛り土しておきます。
- たっぷり水をやり、本葉2枚のころに1本立ちにします。
- 植え付けの株間は標準的な品種で30cm~45cmぐらい確保して、マルチに穴をあけて植えつけます。
トンネル
- 冬の寒さから守るためにトンネルを作っておくと、鳥よけ害虫対策にもなります。
追肥
キャベツは、肥沃な土を好みます。結球させるために、初期育成を促して外葉の展開を早めることが大切です。定植から2週間後くらいで本葉8枚ぐらいの時に土寄せと追肥を行います。
2回目以降の追肥はその後、2週間おきに行います。
収穫
- 品種にあった栽培日数を目安に収穫していきます。
- 球が肥大したころ、手で上から押さえて固く締まっていたら収穫できます。カブ元から包丁で切り取ってください。
- 小さくても球が締まっているとそれ以上大きくはなりません。
コンパニオンプランツ
〇 混植に適している植物 good
野菜類
結球しないキク科の植物(虫よけ)
- サニーレタス
- リーフレタス
- サンチェ
- エンダイブ
- 春菊
- ミックスベビーリーフ など
花類 ハーブ類
- マリーゴールド(虫よけ)
- サルビア(虫よけ)
- カモミール(虫よけ 野菜を元気にする)
- ミント(虫よけ)
〇 前作に植えるとよい植物 good
- トウモロコシ
- マリーゴールドなど
× 混植に適さない植物 bad
-
- ニラやネギなどのネギ類の植物