栽培の特徴
種類 | 科目 | 適正土壌pH | 連作障害 | 栽培難易度 |
ブロッコリー | アブラナ科 | 6.0~6.5 | あり 輪作2~3年 | ☆☆ |
ブロッコリーの科目
アブラナ科
ブロッコリーはダイコンや小松菜、白菜などと同じアブラナ科の一年草で。冷涼な気候を好む野菜です。春まきと秋まきの2回栽培できます。苗のころはキャベツの苗によく似ています。キャベツの仲間ですが、成長時に出てくる花蕾を食します。
代表的な品種
一般的なブロッコリー
肥大した頂花蕾を食する一般的なブロッコリーで、スーパーでよく見かけるのがこのタイプです。頂花蕾を収穫後、連続して出てくる脇芽にできる側花蕾を収穫できるタイプのものもあります。早生中生晩生といろいろな品種が出回っています。
茎ブロッコリー
アスパラガスのように茎を食べるブロッコリーです。花蕾の部分はふわっとしたブロッコリーの触感で、茎の部分はアスパラガスのようなコッリっとした歯触りの触感が楽しめます。1株当たり500~600g程度収穫できます。スティックセニョール、グリーンボイスなどいくつかの品種が存在します。
ブロッコリースプラウト
ブロッコリーの種を発芽させ、緑化挿させたもの。カイワレ大根よりも辛みが少ない。
栽培のコツ
栽培期間や適正気温
ブロッコリーの栽培期間は品種や季節によりますが通常90日から150日前後です。生育の適温は5~25℃前後で、15℃~25℃でよく育ちます。
連作障害
ブロッコリーはアブラナ科なので他のアブラナ科の植物との連作は避けたほうがいいです。2年から3年は同じ場所に植えつけないようにしましょう。
栽培スケジュール
畑の準備
土つくり
- 種まきの2週間ぐらい前に畑に苦度石灰をまき土壌を中和し、よく耕します。適正土壌pHは6.0~6.5です。
- さらに7日から10日前までに、元肥を施し深く耕します。元肥の目安は1㎡あたり約2kgの完熟たい肥です。同時に化成肥料を施肥しておくといいでしょう。
- 畑の石や木片など根の障害になるようなものは取り除いておきましょう。
畝立て
- 水はけを良くするために、幅60cm高さ10cmほどの畝を立てマルチを張ります。多湿に弱いので春まきは特に高畝にするとよいでしょう。
- マルチを張ることで土の跳ね返りによる病気を防ぎ、土を保温し生育を促進んしてくれます。
栽培管理
種まき、植え付けと株間
- ポットなどに3粒から4粒ぐらいづつ点播きし、1cmほど軽く盛り土しておきます。
- たっぷり水をやり、本葉2枚のころから段階的に1本立ちにします。
- 植え付けの株間は標準的な品種でできれば、40cm~50cmぐらい確保して、マルチに穴をあけて植えつけます。
トンネル
- 苗が小さいうちは害虫から守るためにネットや不織布でトンネルを作っておくと、冷間対策や鳥よけ害虫対策にもなります。
追肥
ブロッコリーは、肥沃な土を好みます。リン酸が不足したり、窒素が多すぎたりすると茎ばかり茂って花蕾ができにくくなります。バランスの取れた肥料を栽培期間をとうして肥料切れしないように与えましょう。定植から2週間後くらいで本葉8枚ぐらいの時に土寄せと追肥を行います。その後20日おきぐらいに1回ずつ追肥します。
収穫
- 品種にあった栽培日数を目安に頂花蕾の肥大したものから収穫していきます。
- 頂花蕾が肥大したころ、頂花蕾の下あたりから包丁で切り取ってください。
種の取り方
コンパニオンプランツ
〇 混植に適している植物 good
野菜類
結球しないキク科の植物(虫よけ)
- サニーレタス
- リーフレタス
- サンチェ
- エンダイブ
- 春菊
- ミックスベビーリーフ など
花類 ハーブ類
- マリーゴールド(虫よけ)
- サルビア(虫よけ)
- カモミール(虫よけ 野菜を元気にする)
- ミント(虫よけ)
〇 前作に植えるとよい植物 good
- トウモロコシ
- マリーゴールドなど
× 混植に適さない植物 bad
-
- ニラやネギなどのネギ類の植物