栽培の特徴
- 種類:アスパラガス
- 科目:ユリ科(キジカクシ科)
- 適正土壌酸度:ph6.0~6.5
- 連作障害:あり 2年から3年
- 栽培難易度:☆☆
基本情報
- 科名属名:ユリ科(キジカクシ科)アスパラガス屬(キジカクシ屬)
- 和名:オランダキジカクシ
- 原産地:地中海沿岸 西ヨーロッパ 南ロシア
- 草丈樹高:30m~150cmくらい(地上部)
- 食用部:15cm~20cmくらい
- 特徴:多年草 雄株(おすかぶ)雌株(めすかぶ)が別々にある(雄雌異株)
- 日照条件:日なた 半日陰
- 耐寒性:やや強い
- 耐暑性:やや弱い
- 耐陰性:やや強い
- 生育適温:15℃から20℃
- 発芽適温:25℃から30℃程度
- 水やり:乾いたらたっぷり水やり(乾燥に弱い)
- 植え付け・種まき適期:3月~4月
- 開花時期:5月~7月ごろ
- 収穫期 4月ごろから8月ごろまで
- 植え付けから収穫までの期間 1年
栽培のコツ
栽培期間や適正気温
アスパラガスは多年草で一度根付くと病気などで根が枯れてしまわない限り10年ぐらい収穫し続けることができます。
生育の適温は15℃から20℃前後です。冬場は地上は枯れてしまいますが、地下の根は生き続ける宿根性植物です。
真夏などの高温期は、収穫をやめて茎葉を育てます。茎葉を育てて来年の収穫の準備のために株を成長させておきましょう。
連作障害
アスパラガスは植えっぱなしで翌年新芽を出してくれる宿根性の植物ですが、植え替えの場合、同じ場所に植え替えはできません。アスパラガス自身が有害の物質を出しているため、同じ場所への植え変えは避けたほうが無難です。2年から3年はあけて定植します。
栽培スケジュール
畑の準備
土つくり
- 種まきの2週間ぐらい前に畑に苦度石灰をまき土壌を中和し、できるだけ深めによく耕します。適正土壌pHは6.0~6.5です。(根が大変深く成長していきます、60cm以上掘り返します)
- さらに7日から10日前までに、元肥を施し深く耕します。元肥は完熟たい肥を多めにほどこします。同時に化成肥料を施肥も多めに施肥しておくといいでしょう。(栽培期間が10年と長いので)
- 畑の石や木片など根の障害になるようなものは取り除いておきましょう。
畝立て
- 幅60cm高さ10cmほどの畝を立てマルチを張ります。
- マルチを張ることで土の跳ね返りによる病気を防ぎ、土を保温し生育を促進んしてくれます。
- マルチはなくても大丈夫です。土寄せや、追肥の時はマルチがないほうが便利ですが、雑草が生えやすかったり、地温が上がったりで生育にはマルチがあったほうがいい場合が多いようです。
栽培管理
植え付けと株間
種播き
種まきはポットに3から5粒まいて軽く土をかぶせて、たっぷり水を与えておきます。発芽温度は25℃から30℃と高いで十分暖かくなってからの作業です。徐々に間引いて1本から3本立ち定植します。種からでも育てられますが、収穫までに2年から3年くらいかかってしまします。家庭菜園の場合、2年苗(根のみの場合が多い)が手に入りますので、2年苗を利用すると栽培が短縮できます。
株間
株間は50cmです。
仕立て方
支柱
夏場に茎をのばして葉を茂らせて、翌年の収穫のための養分を蓄えさせなくてはなりません。アスパラガスからは1m以上の自立できない細長い茎が伸びていきますので、しっかりした支柱を立てて固定したり、ネットなどで囲い込まないといけません。垂直式の支柱を組んでおくと便利です。
追肥と土寄せ
収穫期までの追肥
5月~収穫期には月に一度の間隔で株元や株間に化成肥料1株に対して50gから70g程度、(片手一握りくらい)追肥します。
冬場の追肥
12月に地上部が枯れてきた時と、2月に来季の収穫に向けて寒肥を施します。
収穫
春の収穫
4月~6月の春先に出てくる新芽を収穫します。茎の長さが20cmくらいに成長して来たら順に収穫していきます。根元の部分で切り離します。
夏の収穫
6月以降に出てくる新芽は収穫せずにのばします。5本ぐらい株に養分を蓄えさすために成長させて、残した茎が伸びて葉をつけだしたら、その後出てくる新芽は、また春のように収穫していきます。そのまま8月ぐらいまで収穫していくことができます。春からずっと収穫を続けることもできますが、そうすると、来年の収穫量が減ってしまいます。
コンパニオンプランツ
〇 混植に適している植物 GOOD
野菜類
ネギ・ニラ類全般(立枯病を抑える)
ニンニク(アスパラガスの病虫害を減らし互いに成長を助ける)
トマト(トマトの病気を抑える 羽虫を遠ざける 根こぶ線虫を減らし互いの生育を助け合う)