🍓栽培の特徴🍓
- 種類:イチゴ
- 科目:バラ科
- 適正土壌酸度:ph5.5~6.5
- 連作障害:あり 3年
- 栽培難易度:☆☆
🍓基本情報🍓
- 科名属名:バラ科キジムシロ属(ポテンティラ屬)
- 原産地:北アメリカ チリなど
- 分類:多年草(宿根性)耐寒性
- 日照条件:日なた
- 生育適温:17℃から20℃前後
- 水やり:乾燥に弱いので乾燥したらたっぷり水やり
- 特徴:低温に合わせて花芽分化し、結実後は雨に充てないようにする
- 樹高:草丈(20cm~30cm)
- 植えつけ期:10月中旬~11月上旬
- 開花期 3月中旬~4月
- 収穫期 5月中旬~6月上旬
- 植えつけから収穫までの期間 200日前後
- 開花から収穫の期間:30日前後
🍓イチゴの代表的な品種
あまおう
2005年に登録された福岡県で交配されたイチゴで、果実が大きく形が整っている、赤く、つやがいい、高い糖を持つことから、「あ」かい、「ま」るい、「お」おきい、「う」まいの頭文字をとって「あまおう」と名づけられ、全国農業協同組合連合会によって商標登録されています。
やや酸味が弱く、その分甘く感じられますが、取り立てて糖度が高いということではありません。全体的にしっかりとしたイチゴの風味が楽しめる人気品種です。比較的甘味酸味のバランスとれていて、果肉も締りがあるのですが、その割に果汁は十分にあって美味しいイチゴです。収穫後間もないものは甘く強い香りがあります。
とよのか
福岡で生まれたとよのかは、あまおうが出てくるまで、西日本を代表するイチゴの品種でした。栃木県で生まれた東日本の「女峰」と共に『東の女峰、西のとよのか』と言われ多ぐらいで、90年代後期までイチゴの品種としては「西の横綱」といわれていました。現在ではあまおうが主流になり生産量は激減しています。
章姫(あきひめ)
章姫は章姫(あきひめ)は静岡県静岡市の故萩原章弘(はぎわらあきひろ)氏が1985(昭和60)年に交配させ生み出した新品種で、1990(平成2)年に登録出願され、1992(平成4)年に品種登録されました。出願時の名称は、育成者の名前をそのまま使った「章弘」でしたが、現在は「章姫」で登録され出回っています。特徴はその大きさで10㎝前後の大型の円錐型をしています。
その他のイチゴ品種
イチゴは全国各地で競うように新種交配が行われて、たくさんのオリジナル品種が存在しています。
🍓栽培のコツ
栽培期間や適正気温
イチゴの栽培期間は長く、苗の定植からでも通常200日前後です。生育の適温は18℃前後であまり高温の気候は好みません。逆に低温には強く、積雪の中でも普通に冬越しできます。
連作障害
イチゴは3年以上バラ科の植物を栽培していないところで栽培することが無難です。
🍓栽培スケジュール
畑の準備
土つくり
- 種まきの2週間ぐらい前に畑に苦度石灰をまき土壌を中和し、よく耕します。適正土壌pHは5.5~6.5です。
- さらに7日から10日前までに、元肥を施し深く耕します。元肥の目安は1㎡あたり約2kgの完熟たい肥です。同時に化成肥料を施肥しておくといいでしょう。
- 畑の石や木片など根の障害になるようなものは取り除いておきましょう。
畝立て
- 水はけを良くするために、幅60cm高さ10cmほどの畝を立てマルチを張ります。
- マルチを張ることで土の跳ね返りによる病気を防ぎ、土を保温し生育を促進んしてくれます。
🍓栽培管理
植え付けと株間
- 植え付けの株間は、50cm~60cmぐらい確保して、マルチに穴をあけて植えつけます。
植え付け方
イチゴはランナーから出る苗を切り取り翌年植えつけます。植え付けの際は。苗の中心にあるクラウンと呼ばれる生長点を土で埋めてしまわないように注意して、深植えや浅植えしないように植え付けてください。
支柱や敷き藁
支柱は必要ありませんが、土の表面に園芸用マルチや敷き藁等を敷いてやると、果実が土に直接あたらないようにしてやると、果実が傷みにくいです。
追肥
イチゴは浅く根を生やします。追肥の時株元の土を掘り返すと根を痛めやすいので、追肥はカブものにパラパラと肥料をまくように与えるといいでしょう。また、肥料焼けを起こしやすい植物ですので、注意して追肥して肥料切れを起こさせないように育てましょう。一株当たり化成肥料で5gから10gを目安に成長を見てだいたい30日おきぐらいに行います。
一回の追肥は、2月の中旬から下旬に、イチゴが活動を開始する直前に行います。2回目は3月半ばでちょうど花が咲き始めたころに行います。その後は生育を見ながらまた、30日から40日に1回の割合で施肥します。
受粉
イチゴは風やミツバチなどが自然に受粉してくれますが、絵筆などを使って人工授粉するとより確実に結実します。人工授粉すると、形も整ったイチゴの実に成長します。柔らかい筆などで花の中心の黄色い雄蕊(おしべ)と雌蕊(めしべ)があるところをゆっくりブレンドしてあげるとKOです。
収穫
🍓イチゴの収穫適期
イチゴは、品種により様々ですが、だいたい5月〜6月頃が収穫期になります。開花から1ヶ月ほど経過し、果実全体が赤く色づいたものからヘタごとハサミで切り取ります。日中に気温が上昇すると半日でもかなり熟します。午前中に収穫するのがおすすめです。いちごはランナーの伸びる方向とは逆の方向に果実をつけるので、植え付け時、ランナーの跡を奥に向けて植えると収穫しやすくなります。
コンパニオンプランツ
〇 混植に適している植物 good
野菜類
- 大蒜(にんにく)
花類 ハーブ類
- マリーゴールド(センチュウ)
- カモミール(アブラムシを遠ざける)
- ボリジ(ミツバチを寄せ付ける)
- バジル(アブラムシを引き寄せて他の野菜を守る)
- ナスタチウム(ナメクジやカタツムリを引き寄せ野菜を守る)
× 混植に適さない植物 BAD
- アブラナ科野菜全般