栽培の特徴
種類 | 科目 | 土壌Ph | 連作障害 | 栽培難易度 |
パセリ | セリ科 | 6.0~6.5 | なし | ☆ |
基本情報
- 科名属名:セリ科オランダゼリ屬(ペトロセリウム屬)
- 原産地:地中海沿岸
- 草丈樹高:15cm~30cmくらい
- 特徴:2年草 乾燥には弱い
- 日照条件:日なた 半日陰
- 生育適温:15℃から20℃
- 発芽適温:20℃から25℃程度
- 水やり:乾いたらたっぷり水やり(乾燥に弱い)
- 苗の植え付け:4月~7月
- 収穫期 8月ごろから翌5月ごろまで
- 植え付けから収穫までの期間 30日前後
初夏の気温上昇期には、トウ立ちします。花が咲くと葉が固くなるので家庭菜園では、早くから花芽はつみとりますが、種を取るときはそのまま実をならせます。
連作障害
パセリは連作障害が出にくい野菜です。連作が可能です。
栽培スケジュール
畑の準備
土つくり
- 種まきの2週間ぐらい前に畑に苦度石灰をまき土壌を中和しよく耕します。適正土壌pHは6.0~6.5です。
- さらに7日から10日前までに、元肥を施し深く耕します。元肥の目安は1㎡あたり約2kgの完熟たい肥です。同時に化成肥料を施肥(1平米あたり150g程度)しておくといいでしょう。
- 畑の石や木片など根の障害になるようなものは取り除いておきましょう。
畝立て
- 幅60cm高さ10cmほどの畝を立てマルチを張ります。
- マルチを張ることで土の跳ね返りによる病気を防ぎ、土を保温し生育を促進んしてくれます。
- マルチはなくても大丈夫です。土寄せや、追肥の時はマルチがないほうが便利ですが、雑草が生えやすかったり、地温が上がったりで生育にはマルチがあったほうがいい場合が多いようです。
栽培管理
種播き・植え付けと株間
条播き(直まきにします)
畑への種まきは条間20㎝~25㎝程度に1cm間隔に条播きします。
プランター・植木鉢で栽培
家庭菜園で栽培する場合、そんなにたくさんのパセリばかりあっても食べにくいですよね。わたしの場合、5号から6号くらいの植木鉢にパラパラ種をまいて軽く(薄めに)土をかけて発芽させます。芽が出てきたら2から3株残して間引きます。
好光性種子
好光性種子のため、光がなければ発芽しません。土を軽くかけるぐらいにして日をあててあげて発芽させるのが大切です。また、発芽まで、水分を切らさないように注意してください。水やりで種が流れてしまわないように注意が必要です。また、発芽には水分が必要です。乾燥には注意してください。
畑への植え付け
パセリはニンジンのように直根性の野菜です。太い根が1本まっすぐ地中に伸びていきますので、あまり株が大きくなってからの植え替えは、根を切り落としてしまい、なかなか根付かない場合があります。大株の植え替えは避けましょう。
水やり
やや乾燥に弱い植物です。プランターや鉢植えの際は、表面が乾いたらたっぷりと水やりしてください。畑での栽培でも夏場の乾燥には注意が必要です。
追肥と土寄せ
次々と葉を出して成長していきます。生育期間中は肥料切れさせないように、定期的に少量の化成肥料をパラパラと株元にまいて、軽く土寄せしておいてください。
収穫
葉が茂りだして、ある程度大きくなったら、株を真上から見て、中心にある生長点を残して、株の外回りの葉から順に収穫していきます。すべての葉を収穫してしますと、光合成ができなくなるので、株の成長のバランスを見ながら収穫していきます。しばらくするとまた、葉が茂りだしますので、収穫は何度もできます。
コンパニオンプランツ
〇 混植に適している植物 GOOD
野菜類
アブラナ科全般(害虫のアオムシを遠ざける効果がある)
マメ科全般(害虫のカメムシを遠ざける)
ネギ類全般(害虫のタネバエ類・玉ねぎバエを遠ざける)
トマト(トマトに余分な水分を吸収してくれる トマトの陰でよく育つ)
× 混植に適していない植物 BAD
ウリ科全般(根こぶ線虫を増殖する)
〇 跡地に適している野菜 GOOD
サツマイモ(生育が良くなる)
× 跡地に適していない野菜 BAD
ジャガイモ(生育が悪くなる)