基本情報
種類 | 科目 | 適正土壌pH | 連作障害 | 栽培難易度 |
サンチュ | キク科 | 6.0~6.5 | 1年から3年 | ☆ |
サンチュはリーフレタスと同じ結球しないレタスの品種で、緑色のものと紫赤色のものがあります。
概要
キク科
サンチュはレタスやリーフレタスの仲間でキク科の一年草です。葉をかきとるように収穫したり、丸ごと株を切り落としたりして収穫、栽培していきます。有効根群域は40cm程度で浅根性の植物です。
- 科名属名:キク科アキノノゲシ属(ラクトゥーカ属)
- 原産地:地中海沿岸地方から中近東
- 分類:耐寒性の一年草
- 日照条件:日なた
- 生育適温:15~20℃
- 水やり:乾燥が激しいときはたっぷり水やり
- 特徴:暑さや寒さに比較的強く、害虫の被害も少なくて育てやすい野菜 25℃を超えると発育不良になります
- 樹高:草丈(10~20㎝)
- 種まき期:2月中旬~4月上旬 8月中旬~9月中旬
- 植え付け:4月~5月上旬 9月中旬~10月中旬
- 収穫期 5月中旬~6月 10月中旬~翌年の3月
- 植えつけから収穫までの期間 タネまきから60日。植え付けから30日
栽培のコツ
栽培期間や適正気温
サンチュの栽培期間は短く、季節によりますが通常種まきから60日以上植え付けから30日で収穫できます。生育の適温は15℃~20℃前後、発芽適温は15℃~20℃です。暑さや寒さに比較的強く、害虫の被害も少なくて育てやすい野菜ですが、25℃を超えると発育不良になります。また、日の長い日が続くとトウ立ちして花が咲いてしまいますので、栽培適期は春と秋です。真冬まで栽培が長引いた場合はトンネル栽培冬越しできます。
連作障害
サンチュはキク科の野菜です。他のキク科の野菜を含めてキク科の栽培後は、1年から3年はあけたほうがいいです。
栽培スケジュール
畑の準備
土つくり
- 種まきの2週間ぐらい前に畑に苦度石灰をまき土壌を中和し、よく耕します。適正土壌pHは6.0~6.5です。
- さらに7日から10日前までに、元肥を施し深く耕します。堆肥の目安は1㎡あたり約2kgの完熟たい肥です。同時に化成肥料を施肥しておくといいでしょう。
- 畑の石や木片など根の障害になるようなものは取り除いておきましょう。
畝立て
- 水はけを良くするために、幅60cm高さ10cmほどの畝を立てマルチを張ります。
- マルチを張ることで土の跳ね返りによる病気を防ぎ、土を保温し生育を促進んしてくれます。
栽培管理
種まき、植え付けと株間
- 種まきはポットにパラパラとまいて軽く土をかけます。
- たっぷり水をやり、段階的に間引きを行い草丈10㎝くらいで1本立させます。
- 畑への植え付けの際は、株間を15cm~20cmぐらい確保して、マルチに穴をあけて植えつけます。
- 成長すると葉の大きさが25cm、株の直径が40cmほどに成長します。
- 深めのプランターでも栽培しやすい野菜です。
トンネル
- 害虫から守るためにネットや不織布でトンネルを作っておくと、冷間対策や鳥よけ害虫対策にもなります。特にヒヨドリの被害には気を付けてください。
追肥
サンチュは、肥料切れしないように随時条間に追肥してください。栽培初期には除草もかねて軽く土寄せしておくとすくすく育ちます。その後は生育を見て2週間後くらいおきに条間に施肥します。
収穫
- 収穫は10月~冬越えした1月から4月ごろまでです。
大きく育った外葉を随時収穫していくか、ある程度大きくなった株を根元からはさみで切り落としたりして丸ごと収穫します。
コンパニオンプランツ
〇 混植に適している植物 good
野菜類
アブラナ科の植物(虫よけ)
- チンゲン菜
- 小松菜
- 白菜
- キャベツ
- 大根
- カブなど
花類 ハーブ類
- マリーゴールド(虫よけ)
- サルビア(虫よけ)
- カモミール(虫よけ 野菜を元気にする)
- ミント(虫よけ)など
- バジル類(連作障害を避ける)
〇 前作に植えるとよい植物 good
- トウモロコシ
- マリーゴールドなど