5月半ばに札幌大長辛ナンバントウガラシをプランターに植えつけて約1カ月が経過しました。この1カ月の主な管理作業は、仮支柱の代わりに行った養生と追肥、本支柱立てと脇芽かき、一番花になった実を収穫しました。今日はその中で、脇芽かきと一番花になった実を収穫したエピソードです。別にこれといったアクシデントもなくここまで育ってくれていますので、脇芽かきと一番花の実の収穫はあっさりと終了しました。
ここまでの札幌大長辛ナンバンのプランター栽培の記録はこちらにありますのでご参照ください。
第一話 札幌大長辛ナンバン唐辛子はプランターで栽培する⓵|札幌大長辛ナンバンの特徴と確実に活着させる簡単な方法とは
第二話 札幌大長辛ナンバン唐辛子のプランター栽培②|札幌大長辛トウガラシの追肥の頻度と肥料の3要素について
第三話 札幌大長唐辛子のプランター栽培③|プランターに支柱を立てるにはどうしたらいいの?
トウガラシ類のカメムシ対策は脇芽かきから
札幌大長辛ナンバンやピーマン、獅子唐、万願寺トウガラシ、そのほかほぼすべての唐辛子類を栽培するときにやっておくべき管理の一つに下枝の処理があります。下枝を整理しておくことでカメムシやアブラムシなどの害虫の被害を軽減できます。
一番花の咲くところ
地面から伸びたトウガラシ類の苗は、普通一番花が咲くところで分岐して、V字に2本または3本に枝分かれして、それぞれ成長していきます。
この先もまた花芽が付いたら、周期的にきれいに分岐していきます。
ピーマンや万願寺唐辛子、鷹の爪などにつく主な害虫
カメムシ
本題に入る前に、ピーマンや唐辛子類につく主な害虫について学んでおきましょう。ピーマンはナス科の野菜です。万願寺や獅子唐、鷹の爪などの唐辛子類もすべてナス科に属します。ナス科の天敵はアブラムシなのですが、そのほかによく見かけるのがカメムシや、梅雨時にはナメクジ、あとは姫コガネムシなどがよく葉を食べています。また実を食する芋虫もたくさん繁殖してしまいます。真夏になるとピーマンの実の中に虫が入っていて、中が虫の糞で黒くなっているのがよくあります。この時期に特に注意しておきたいのがカメムシの繁殖です。カメムシは、幹について幹から株の栄養分を吸い取ります。葉には食害の後がないのよくわかりにくいのですが、幹をよく見ると何匹も連なってついています。
まずこの時期出来ることは、株元の余分な脇芽を剪定して、風通しを良くすることです。
脇芽かきの方法
それではどのように整理したらいいのでしょうか?剪定したらいいのでしょうか?答えは簡単です。先ほど説明した一番花が咲いて実がなりでしたころ、一番花の分岐点から下から出てくる脇芽と葉をみんな取ってしまいます。
脇芽は葉の付け根から出てきます。それはどのナス科の野菜と同じです。V字分岐点から上の葉がすでにたくさんついていますので、今回は分岐点から下の葉もほとんど取り除いておくことにしました。
こうしておくとカメムシやアブラムシの隠れ場所もなく、風通しもよくなり、病気の発生のリスクも最小限に抑えることができます。
一番花の実を摘果する
毎年思うのですが、一番花が実ったときが、その野菜が一番きれいな時ではないでしょうか?まだチュ中の被害もあまりなく、病気なども発生していない時期です。一番花に咲く実は、大事に育ててやりたいと思うのですが、実はそれはあまりよいアイデアではありません。
一番花の実は早めに摘み取る
一番果を摘果しました。最初の実は丁寧に育てるよりも、早い目に摘み取ってしまいましょう。そうすることにより、一つの実を育てるために養分を取られるより、その分の力を、根や茎、葉やその他の花芽をたくさんつける株を作ることに費やすことができるようにしたほうが、今後の収穫量は間違いなく増えるのです。要するに今は一つの実を作るより、実をたくさんつける株全体を育てたほうがいいとゆうことです。少しもったいない気もしますが、一番花についた実は早めに取り除きましょう。
3つも同時にとれちゃいました、、、続く、、、、、