7月に入って梅雨も明けました。関東地方では今年、平年より20日も前に梅雨明け宣言が出ました。6月に植えつけ適期の野菜はたくさんありますが、7月に入って、梅雨も明けてしまってから植え付ける野菜って何があるのか見てみると、秋どりのキュウリや夏植えのトマトなどのほかはあまりありません。7月になって一気に植え付けできる野菜が減ってしまいます。今回は、7月になって植え付けるのに適している数少ない野菜の中からバジルの栽培に挑戦したいと思います。前回の記事でご紹介した50円で買った見切り品のバジルの苗から複数の差し穂を作る方法についてまとめてみました。
7月に植えつける野菜バジルの差し穂を作る
バジルの差し穂は簡単に作ることができます。この時期差し穂から増やせる野菜の代表的なトマトとともにバジルの差し穂も簡単に根が出てきてくれます。今回は水に差す方法でバジルの差し穂を作ります。
バジルの差し穂つくりに準備するもの
今回ちょうどいい大きさの、プリンが入っていたガラス製の容器があったのでこれを使うことにします。この容器2つとアルミホイルと水、そして差し穂を取るために買った見切り品のバジルの苗が一つ。こちらの苗は2本立ちでした。
バジルの差し穂を切り取る
今回用意したバジルの苗から差し穂を取ります。見切り品のバジル苗で、すでに茎が伸びて何段か伸びていました。
バジルは、茎から葉が左右に2枚出てきますが、この2枚の葉のちょうど上のところで摘芯すると、2枚の葉の脇からそれぞれ脇芽が出てきます。この苗は、ご覧のようにすでに何節か脇芽が出てくる準備ができていますので、ちょうど2枚の葉を残して、そのちょうど上で切り取ると、いくつもの差し穂ができます。切り取るのははさみで切り取ってください。
ひとつの苗から6本の差し穂ができました。すでに先端の部分には蕾が付いていましたが、これも一つの差し穂として、挿すことにします。このままでは葉が大きすぎて、その分水分が必要になります。根がまだ出ていないのに、葉が大きすぎて水分を吸収できずに枯れてしまう恐れがあるので、少し葉を落として、バランスを取ります。
摘んだ葉は、サラダに入れて食材にすることができます。葉を落としたら、今度は茎の切断部をカッターで斜めに切ります。カッターで斜めに切ることで、根が出てくる部分の面積を増やすことができます。また鋭いカッターで切り口の断面の細胞をつぶさずに切ってあると着根がよくなります。
これで差し穂の準備は完了です。
7月に植える野菜バジルの差し穂をビンにさす
ここまで出来たら後は簡単です。先ほど準備しておいたガラス製のビンに水を入れて差し穂を挿すだけです。簡単ですが、順を追って説明します。
差し穂をビンにさして発根させる方法
⓵ガラスのビンに水を入れる。
②ビンの蓋の部分にアルミホイルでふたを作る。
③アルミホイルに爪楊枝などで穴をあける。
④空いた穴に差し穂を指す。この時差し穂の先が水の中にあることを確認しておきます。
⑤このまま日光のよく当たるところで1週間ほど管理します。
ガラスの容器は透明なので発根の状態がわかりやすく便利です。水がなくならないように気を付けてください。これで差し穂の発根準備は完了です。
7月に植えつける野菜バジルの発根に成功
2018年7月3日(火)
バジルの発根に成功しました。差し穂をビンにさしてから約1週間ほどで根が出ているのがわかる程度まで成長しました。
さらに1週間ほどが経過して本日の様子がこちらです。
だいぶ根が伸びてきました。これで植え付ける準備完了です。次回はこの苗を使って、水耕栽培に挑戦したいと思います。続く、、、、